200円でカレーを提供するチェーン店・原価率研究所「今後は日本全国1000店舗に拡大する」
低価格ながらも、原価率研究所のカレーライスは味と食材にもこだわっているという。ずばり、200円カレーだからこそ“食の安全”は心配ないのか。
「200円カレーは老若男女問わず、誰もが何度も食べられるように、一般的な飲食店での“おいしさ”ではなく“普通の味”を追究して作られています。もちろん安心して食べていただけるように、国産の食材にこだわり、カレールウは大手食品メーカーと共同開発した材料を使用しています」(石田氏)
実際に200円カレーを口にしてみると、どこかで食べたことのある普通の味という印象だったが、ボリュームは満点。200円で満腹になれることを考えれば、この価格は衝撃だ。しかし、200円でカレーを提供し続けることは決して簡単ではない。竹ノ塚店も駅から離れており決してよい立地とは言えないが、そこには「地域を活性化したい」「災害時にも食を提供したい」という熱い思いがあった。
「カレーを販売することで地域活性化に貢献したいという思いがありまして、竹ノ塚店も駅から離れてはいますが、人を呼び込んで盛り上げたい。食生活の拠点としての役割も担いたいと考え、災害の起きやすい地域への出店も進めていきます。200円カレーは独自の技術・ノウハウにより、50人分のカレーを約10分で作ることができるため、各店舗に食材の備蓄在庫を常備し、災害時などの食生活の拠点となることができます。実際に、現状では多くの方に来ていただいているので、目標は達成しているという自負はあります」
近い将来、あなたの住む街でも「200円カレー」が“なじみの味”となっているかもしれない。 <取材・文/神田桂一 北村篤裕>
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