ビンスが認めたECW――フミ斎藤のプロレス講座別冊WWEヒストリー第246回(1997年編)
“マンデーナイト・ロウ”のレギュラー解説者のジェリー“ザ・キング”ローラーは番組中、ECWとヘイメンに対して「場末のインディー団体」「レスリングのレベルが低い」といった批判的でネガティブなコメントを連発し、実況ブース内でヘイメンと口論になるシーンが何度かあった。
ビンス、ローラー、そしてヘイメンの3者による“生討論シーン”は、WWEとECWの協調路線がこの日だけでのものではなく継続性のあるサムシングであることを示唆していた。
ECWのハードコア・ムーブメントを早い段階から支持してきたマニア層にとっては、ヘイメンとビンスが同じ実況ブースでおしゃべりをしているだけで“革命”だった。いずれもニューヨーカーのふたりはこれが初対面ではなかった。巨大帝国WWEのはらわたはECファッキンWの毒をぐいっと飲み込んでしまったのだった――。(つづく)
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文/斎藤文彦 イラスト/おはつ
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