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ポール・ヘイメン インタビューPART1「プロレスのオルガズム」――フミ斎藤のプロレス講座別冊WWEヒストリー第244回(1997年編)

ポール・ヘイメン

ハードコア団体ECWは1990年代のプロレス界にムーブメントを起こした“革命集団”。いまから20年前のポール・ヘイメンのインタビューを再編集しておとどけする(Photo Credit :LINDA ROUFA)

 1990年代のアメリカのプロレス界の“第3団体”ECWをつくった男、ポール・ヘイメンとはいったいどんな人物なのか。ECW(エスクトリーム・チャンピオンシップ・レスリング)は単なるインディペンデント団体ではなく、WWEとWCWの2大メジャーリーグ体制に一石を投じた“革命集団”だった。ヘイメンの当時のニックネームはサイコ・ヤッピー(イカれた都市生活型プロフェッショナル)。1996年に取材したインタビューを再編集しておとどけする。

――自分自身にプレッシャーをかけながら仕事をするタイプだそうですね。

「プレッシャーそのものが好きなんですよ。この業界ではずいぶんいろいろなプレッシャーを経験させてもらいました。ストレス、フラストレーション、プレッシャー。なんだっていいんです。どうしてうまくいかないんだろう。うまくいくようにするにはどうしたらいいんだろう。うまくいっているときはいっているときで、どうしたらもっとよくなるんだろう。いろんなことが頭に浮かんできますよね。プレッシャーが人間の頭脳を覚醒するのであれば、それはよいことなのです」

「モチベーション・プレッシャーとでもいったらいいんでしょうか。理想をあえて高いところに設定しておけば、その理想に向かって前進していくことができる。レスリング・ビジネスはソフトウェアもハードウェアもつねに進化をつづけているジャンルですから、自分自身にプレッシャーをかけ、スタッフにプレッシャーをかけ、レスラーたちにもプレッシャーをかけていく。そうやっていいものが創られていくのです」

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自分にできないことはみんなにも要求しない

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