恋愛では力強さが必要です。ナンパは「すみません、ちょっといいですか？」と及び腰で声をかけても100％うまくいきません。「いいから遊ぼうよ」という強い引きが重要です。しかしそういった強気の対応は一朝一夕でできることではありません。行動は自分のマインドを反映します。つまり、「イケメンじゃないし」「本当にうまくいくのかな？」といった逡巡や精神状態は行動に明確に現れてしまいます。 　もちろん仕事も同じ。「うちの製品を……買ってはいただけないでしょうか？」「どうお考えでしょうか？」といった態度ではなかなか通りません。私も元はアパレルの販売員だったのでよくわかります。「絶対にうちの製品を導入したほうがメリットありますよ」と断言できなければ、話は進まないのです。そこには自分に対する自信か、製品に対する自信が必要です。 　幾多の自己啓発書にもそういった「自信の付け方」「マインドセット」が語られていますが、それこそ書籍を一冊読んだからといって、その日に人が変わるわけではありません。「これは凄い！」と感動したとしても、一晩寝れば元どおり。誰もが経験あることでしょう。 　しかし「外見」を整えれば、簡単に自信がつきます。自己啓発のように抽象的な概念ではなく、極めて具体的に自分の変化を実感することができるからです。鏡を見た瞬間に「今までの自分と違う」と認識できれば、すぐに行動に現れます。新しい洋服を下ろしたとき、はじめてスーツを着たときに「早く街を歩きたい」といった高揚感は誰しもが一度は経験があるかと思います。 　自分をもっとも手早く簡単に変える方法は「外見を整える」ことなのです。外見を整えるとそれに引っ張られて内面も変わります。だから私は「ファッションは最高の自己啓発」だと主張しているのです。