お金

平穏を望む銀座ホステス・美琴――連続投資小説「おかねのかみさま」

みなさまこんにゃちは大川です。 『おかねのかみさま』59回めです。 前回は各方面からの反響ありがとうございました。 今回はネヴァダ州レイクタホで書いてます。 寒くてカジノがあって、本当にいいところです。 ※⇒前回「問題は解決した」 〈登場人物紹介〉 健太(健) 平凡な大学生。神様に師事しながら世界の仕組みを学んでいる 神様(神) お金の世界の法則と矛盾に精通。B級グルメへの造詣も深い 死神(死) 浮き沈みの激しくなった人間のそばに現れる。謙虚かつ無邪気 美琴(美) 普通の幸せに憧れるAラン女子大生。死神の出現に不安を募らせる 杉ちゃん(杉) ITベンチャー社長。ヒットアプリ「アリファン」を運営 沼貝(沼) 杉ちゃんの先輩ベンチャー経営者で株主。脅迫事件の対処に勇躍 薄井(薄) 「アリファン」創業メンバー。アリンコの著作権に3億円要求 〈第59回 相棒〉 12:00 銀山田・草 「杉ちゃん」 「はい」 「僕らは当事者ですから、こういう理不尽なことに直面することばかりです。だけど主幹事証券会社の向こう側にいる一般株主は、揉め事のある会社をたいへん嫌います。どんな会社にだって揉め事はあるんですが、『揉め事を解決する能力のない会社』というのは投資対象から外される。つまり、株価はどんどん安くなる。これから上場した後も同じような輩が次々と現れることは僕も経験済ですし、その都度あれこれ思い悩むのではなく、蚊を殺すくらいの感じで対処していくといいでしょう」 「蚊ですか…」 「えぇ。大丈夫。まだ若いんだから。ちょっと腫れたり痒くなったりはあるけれど、虫よけなんかも使いながら、ぐいぐいと前に進みましょう。それがベンチャースピリットです」 「…」 「…」 「……沼貝さん」 「はい」 「ぐいぐいと進んでいった先には…なにがあるんですかね」 「なにがあるかはそこまでいかないとわかりませんが、少なくとも今よりすてきな景色です」 「…」 「いずれにしても止まるとか辞めるという選択肢はありませんから。今日の午後に監査法人と主幹事証券会社に報告して、『問題は解決した』と伝えましょう」 「……」 「だいじょうぶ。薄井はもう検察にマークされてますから。僕らもがんばりましょう」 ———— —— — 同日午後 久里浜 美琴宅 ガチャリンコ 「タダイマー」 「あ!おかえり!!!だいじょぶだったの? 心配したよーもう…」 「ウン」 「シニガミさんどこ泊まったの?寒かったでしょ」 「ケンタノトコトマッタ」 「けんた?」 「エート、カマタノダイガクセイ。」 「なにそれ」 「イロイロアルノ」 「きになるじゃない」 「イイノ」 「ダイガクセイってなに?あたしより年下?」 「リウネンシテル」 「そうなのね。でもイケメン?」 「ソウネ」 「うそ!なにそれ!誰ににてるの?」 「ゲイノウジン?」 「そうそう」 「ン―」 「だれだれ?」
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