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楽しく生きてるだけ――連続投資小説「おかねのかみさま」【第一部完】

みなさまこんにゃちは大川です。

『おかねのかみさま』70回めです。

今回で第一部完結です。

※⇒前回「イイヤツ」


〈登場人物紹介〉
健太(健) 平凡な大学生。神様に師事しながら世界の仕組みを学んでいる
神様(神) お金の世界の法則と矛盾に精通。B級グルメへの造詣も深い
死神(死) 浮き沈みの激しくなった人間のそばに現れる。謙虚かつ無邪気
美琴(美) 普通の幸せに憧れるAラン女子大生。死神の出現に不安を募らせる
村田(村) 健太が師と崇めるノウサギ経済大学の先輩。元出版社勤務
ママ(マ) 蒲田のスナック「座礁」のママ。直球な物言いが信条
学長(学) 名前の由来は「学長になってもおかしくない歳のオッサン」の略

〈第70回 ラストチャンス〉
——-0:41 スナック 座礁

「ゴメンクダサーイ」

「あらいらっしゃい!」
「お!けんたのともだち!どうしたんじゃ。ひとりか?」

「ハイ」

「ひさしぶり。まぁすわんなよ」

「アリガト!!!」


ヨジヨジヨジヨジ…


「やっぱりかわいいわね…」
「あぁ…」
「まったくだ…」

「で、健太はちゃんと働いてるか?」
「ンー、ソウネ」
「そりゃよかった」

「今日は一緒じゃないの?」

「オキャクサンニ、ノマサレテ、ツブレタ…」

「あー」
「ま、そういうこともあるじゃろ。彼らしいといえば彼らしい」
「そうねぇ…」

「ガミちゃん、なにのむ?」

「リョクチャハイ!!!」

「はーーーい♡」

「アリガト♡」

「がみちゃん。なんか、こう、銀座のおもしろい話とか聞かせてくれるかの。わしゃもうこいつらのトロンとした話題に付き合うのに疲れてたとこなんじゃ。なんかこう、企業戦士の最前線とか、政財界の癒着とか、ガーターストッキングから拳銃をちらつかせる女スパイの話とか」

「ジジイ。おまえの銀座観ってなんか昭和っぽいんだよ」

「そ、そうかな」

「ンー…」

「…」

「ムラタ」

「な、なんだよ」


「シバラクイッショニクラソウ」


「は?」


「シバラク」

「いっしょに?」

「クラソウ」

「………」
「………」

「……………」

「………たしか…あれだよな。お前はシニガミで、人生が波乱万丈になる奴の横にくっつく…」

「コクリ…」

「………そうか」

「そんな、ね、まぁ、別に、あれでしょ!なにもひどいことばっかり起きるようになるってわけじゃないでしょ? だってほら、健太くんだってまだ生きてるし!」

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「そうじゃ。けんたくんはどうするんじゃ?」

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