ユウキロック、今年も「M-1」を斬る!
(出番順)最終決戦進出回数-優勝回数
1番2-1
2番2-1
3番1-0
4番3-0
5番6-1
6番5-2
7番2-2
8番3-2
9番7-2
10番1-0
※第2回大会以降は決勝進出コンビ数が9組となったため、「10番」は第1回大会の「ハリガネロック」のみ
興味深いデータを紹介する。上記したのは、「M-1」決勝における出番順別の「最終決勝進出回数」と「優勝回数」。一覧にしてみると、後半以降に登場するコンビの勝率が高いことが一目でわかる。すでに出番順は決定しており、結果を予想するうえでは大切な要素となるのは間違いない。今年の決勝出番順は下記の通り。
【決勝出番順】
・アキナ(初出場)
・カミナリ(初出場)
・相席スタート(初出場)
・銀シャリ(3大会連続3回目)
・スリムクラブ(2大会ぶり2回目)
・ハライチ(4大会連続4回目)
・スーパーマラドーナ(2大会連続2回目)
・さらば青春の光(初出場)
過去に1~3番手で最終決戦に残ったコンビは、「中川家」「ますだおかだ」「笑い飯」「フットボールアワー」「スリムクラブ」の5組である。「スリムクラブ」以外のコンビはその年の優勝候補と目されていたコンビであり、期待値も高く、客席の温まり関係なく、期待値を裏切らない漫才を見せたからこその高得点だったと思う。前例に当てはまらない「スリムクラブ」は、その年が決勝初進出だった1番手の「カナリア」、2番手の「ジャルジャル」が本領を発揮できない中(結果的に「カナリア」が最下位、「ジャルジャル」が8位)、3番手として審査員、観客の予想を遥かに超える漫才を展開し、高得点をあげたのだ。
そして、特筆すべきは最終決戦に残ったこの5組の中で決勝初進出だったコンビは、第1回の「中川家」を除けば、「スリムクラブ」だけなのである。この観点から今年を考えた場合、「アキナ」、「カミナリ」、「相席スタート」は相当なインパクトを残す漫才を繰り広げなければ最終決戦進出は難しいと予想する。しかし、3組ともそれを覆す漫才ができる実力はある。期待したい。
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1972年、大阪府生まれ。1992年、11期生としてNSC大阪校に入校。主な同期に「中川家」、ケンドーコバヤシ、たむらけんじ、陣内智則らがいる。NSC在学中にケンドーコバヤシと「松口VS小林」を結成。1995年に解散後、大上邦博と「ハリガネロック」を結成、「ABCお笑い新人グランプリ」など賞レースを席巻。その後も「第1回M-1グランプリ」準優勝、「第4回爆笑オンエアバトル チャンピオン大会」優勝などの実績を重ねるが、2014年にコンビを解散。著書『芸人迷子』
⇒試し読みも出来る! ユウキロック著『芸人迷子』特設サイト(http://www.fusosha.co.jp/special/geininmaigo/)
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『芸人迷子』 島田紳助、松本人志、千原ジュニア、中川家、ケンドーコバヤシ、ブラックマヨネーズ……笑いの傑物たちとの日々の中で出会った「面白さ」と「悲しさ」を綴った入魂の迷走録。 |
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