激安中古ラテン車は意外と壊れない。でも車好きは、故障自慢をしないと盛り上がらない!?
K:ポンコツラテン車で苦労してるって話が喜ばれますからね。ネット上にはアルファの故障自慢があふれてますし。でも僕、このアルファ147をもらってもうすぐ3年になりますけど、大きな故障はいまだにゼロなんですよ!
MJ:期待に応えてないね!
K:これに乗って幼稚園に娘のお迎えに行ったとき、ミニバンで乗りつけてたオトーサンたちに一目置かれました。で、必ず聞かれたのが「壊れるんでしょ?」。みんな内心うらやましかったはず。イタ車でしかもマニュアルなんて。でもあんなの絶対壊れまくっているはずだって、自分を慰めてたんですよ!
MJ:だから「壊れません!」って答えるとガッカリされるよね。そういう人には「オイル漏れっぱなしですけど」って付け加えてあげなきゃ。
K:「3か月に1リットルずつ足せば大丈夫なんです」って言えばいいんですね。きっと苦笑いが返ってきますが、その瞬間の優越感!
職人:オイル漏れなんか大したことないって言われても、意味わかんないでしょうねえ。
MJ:重大な故障だと思ってるからね。で、今何万km?
K:12万8000kmです。
MJ:よく走ったな~。
K:ただ最近、エアコンが勝手についたり消えたりするようになりました。あと、クラッチが妙に重くなってきたんですよ。シフトフィールも悪くなってきてて……。
職人:それは滅びの予兆かもしれませんね~。クラッチ交換は15万円くらいかかるでしょ。アルファは作業性が悪いから。
MJ:下取りゼロだし、その時点で廃車だね! もう本望でしょ?
K:あと1年、15万km走って、次の車検までもってくれれば……。職人のパンダはどうですか?
1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中
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