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“ヒットマン”と“HBK”の暗闘:ブレット・ハートの場合――フミ斎藤のプロレス講座別冊WWEヒストリー第250回(1997年編)

 しかし、ショーンは1997年2月13日、「ヒザの故障―手術」を理由に同王座を返上。それから3日後、2.16PPV“イン・ユア・ハウス”チャタヌガ大会でブレット、アンダーテイカー、ベイダー、“ストーンコールド”スティーブ・オースチンの4選手によるイリミネーション・マッチ“ファイナル4”で王座決定戦がおこなわれ、ブレットが11カ月ぶりに王座奪回に成功したが、それからわずか24時間後、2.17“マンデーナイト・ロウ”ナッシュビル大会でこんどはセッドがブレットを下し再びその腰にベルトを巻いた。  “復帰時期は未定”としてリングを離れたショーンは、その後もゲスト・コメンテーターとして“ロウ”に出演。試合には出場しなくても番組の視聴率には貢献できるというスタンスをとりつづけた。  ショーンがチャンピオンでいるあいだはブレットが不在で、ブレットが復帰してくるとショーンはさっさとベルトを返上してリングから消えた。接触を避けたのは、どうやらショーンのほうだった。  3.23“レッスルマニア13”シカゴ大会の公式ラインナップは、セッド対アンダーテイカーのWWE世界戦、ブレット対ストーンコールドのサブミッション・マッチ、リージョン・オブ・ドゥーム(アニマル&ホーク)&アーメッド・ジョンソン対ファルーク&クラッシュ&サヴィオ・ヴェガの6人タッグマッチ“シカゴ・ストリートファイト”、オーエン・ハート&デイビーボーイ・スミス対ベイダー&マンカインドのWWE世界タッグ選手権、ハンター・ハースト・ヘルムスリー(トリプルH)対ゴールダスト、ロッキー・メイビア対サルタン(のちのリキシ)のインターコンチネンタル選手権他、全7試合。
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前々日の3月21日には…
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