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小池百合子知事vs都議会自民党の“仁義なき戦い”――公明党の連立解消と小池新党の行方は?

終わってみれば公明党に三行半を突きつけられた自民党

 30年間の蜜月の時代の終焉は突然訪れた。  都議会公明党の東村邦浩幹事長が12月14日、議員報酬削減案をめぐって対立した都議会自民との関係の見直しを表明し、一方で小池知事が進める「東京大改革」に賛同する意向を表明した。  公明党は11月の「都議会のあり方検討会」に、議員報酬を2割削減する独自案を提案予定だった。しかし、内容が事前に報道されたことに自民党が反発し、独自案を修正しなければ「公明抜き」で検討を進める方針を示した。態度を硬化した公明党は、12月14日の議会運営委員会理事会で、検討会からの離脱を表明。自民党との連立が終わった瞬間だった。  議会閉会後の小池知事の各会派への挨拶の様子は対照的だった。対立が鮮明となった自民党に対しては「次回もよろしくお願いします」と無表情で一礼。約20人で迎えた自民党都議とは一切握手をせず、足早に去った。滞在時間はわずか十数秒だった。  一方、自民党との連携を解消した公明党は総出で小池知事を出迎え、小池知事も笑顔で「ありがとうございました」と各都議と笑顔で握手を交わし、報道陣の要望に応じて都議団との記念撮影に応じるなど、終始、和やかなムードだった。
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小池新党始動か?
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都政大改革-小池百合子知事&「チーム小池」の戦い

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