更新日:2022年08月21日 11:57
デジタル

今さら!? 大晦日に「LINE乗っ取り」被害にあった情弱のドタバタ奮闘記

知人からの電話が鳴り止まない!

 その3分後、仕事関係の知人から着信アリ。年末だけあって、“今年もお世話になりました”的な締めの挨拶だろうか。だが、電話を取ってみて驚いた。 「●●●クン、ヤバいよ! 君のLINEが乗っ取られて、詐欺に使われているよ!」  知人から送られてきた画面のスクショを見てみる。すると、以前話題となったお決まりのセリフを使って、自分のアカウントが詐欺メールを送っていたようだ。 「ちょっと買い物頼んでいい? 近くのコンビニでWeb Moneyのポイントカードを買ってくれる?」

お馴染みの手口。数年前と変わっていない

 これに返信すると、「20000ポイントの4枚、合計8万円分」などと高額なポイントカードを買いにいくように促され、写メでプリペイド番号を送ってくれと頼まれる。もちろん、これは詐欺である。絶対に応じてはならない。  どうやら最初に届いた「あなたのアカウントが乗っ取られそうになっていますよ」という警告メール自体がニセモノで、文言の最後に貼られていた「www.line.me/」というURLは間違っていないものの、クリックして実際に飛ばされたのは詐欺のフィッシングサイト。見事にアカウント情報を抜き取られてしまったというワケだ。  そうこうしているうちに、別の知人からも矢継ぎ早に同様の電話が。これは大変なことになった……。急いでLINEアカウントにログインしようとしても不可能。犯人によってパスワードまで変えられてしまっている。

偽アカウントがグループを削除するなど暴れ回る

成りすまし犯と遊ぶ人も(苦笑)

 とはいえ、すでに知られた詐欺の手口である。多くの知人が、「今、首相と焼き肉食べてるんで難しいです!」などと、ユーモアを交えながら適当にあしらっていた。 ⇒【画像】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1274296

知人から送られてきた画像。焦っているときに若干イラッとする(笑)

えっ、そんな大物と……(もちろん、ウソである)

 そんな人はまだいい。だが、全員が詐欺と気付けるとは限らない。一刻も早くLINEに報告し、偽のアカウントを停止させなければ。引っかかってしまう知人がゼロとは言い切れないのだ。  FacebookなどのSNSで「LINE乗っ取られました」と周囲に注意喚起する。言い換えると、「自分は情弱です」と大衆に発表しているようで非常に恥ずかしかった。だが、そんなことは言ってられない。
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問い合わせ先がどこなのかわからずに焦る
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ライター・編集者。著書に『海外アングラ旅行』『実録!いかがわしい経験をしまくってみました』(共に彩図社)など。執筆協力に『旅の賢人たちがつくった海外旅行最強ナビ【最新版】』(辰巳出版)がある。Twitter:@gold_gogogo

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実録!いかがわしい経験をしまくってみました

ウサン臭い通販を試してみたり、怪しい客引きについていってみたり……。挙げ句の果てにヤクザに軟禁されるなど、すべて実体験の体当たりルポ!

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