縄文人は貝ばかり食べてノロウイルスに感染しなかったの?
あやふやな回答で終わるのもシャクなため、縄文時代の食生活についても調べてみました。 まず縄文時代のゴミ捨て場が『貝塚』と呼ばれることから「縄文人は貝を沢山食べていたのだろう。もしかして主食?」と思われるかもしれませんが実は違います。 ご存知のとおり貝塚からは貝殻・土器・動物の骨などが多く発見されています。 貝の種類はヤマトシジミを中心に、ハイガイ、アカニシ、シオフキ、ハマグリ、カキなど多彩。「じゃあやっぱり貝じゃん!」と思ったアナタ!…貝殻は後世に残りやすいでしょ。小魚などは骨も残さず食べていたと思いますし、そもそも山菜や木の実などは痕跡が残りにくいですよね。 縄文時代の食生活を書いた論文に「ドングリやクリなどの木の実や山芋などの根茎類は可食部分が70-85%と高く、カロリーも高い。一方、貝類は可食部がたったの15-25%でカロリーも低く非効率的だった。魚や獣肉はその中間。そこで縄文人は木の実や根茎類を中心として補完的に魚や獣肉を食べていた。」というものがありました。 ドングリやトチはそのまま食べることはできず、アク抜きをしてから調理していた模様です。貝は食べる部分が少な過ぎまして
縄文時代の食生活は基本的に採取によるものです。 春から秋は山菜、秋は木の実を取り、季節に応じた魚や貝、動物を狩猟し食べていました。そして驚くことに食料を保存する技術も持っていました。木の実は貯蔵庫に蓄え、肉や魚を干したり蒸したり、日持ちするようにしていたそうです。 縄文人の歯を見ると、江戸時代の人よりエナメル質の発達が良く栄養バランスのとれた食事だった模様。また、世界の他の狩猟民族と比べ虫歯率が高かったことから、炭水化物もそれなりに摂取していたと考えられます(ちなみに弥生時代になると稲作が盛んになり、さらに虫歯が急増します)。 そうそう、縄文時代の出土品の中には、獣肉に木の実を混ぜ、更に野鳥の卵まで入れて焼いた『ハンバーグ』があったそうです。おまけに『果実酒』を飲んでいたとも考えられるそうで……縄文人って、グルメすぎ! イラスト・文/馬渕まり <コンテンツ提供/BUSHOO!JAPAN(武将ジャパン)> 【BUSHOO!JAPAN(武将ジャパン)】 日本で初めて歴史をテーマにしたポータルニュースサイト。今回の記事の他、以下のような記事を掲載。 ●真田昌幸の最期は「うつ病」気配が濃厚だった!? 真田幸村の父にして稀代の名将を蝕んだ心の病 ●織田信長が弟・信行を謀殺したのはオキシトシン不足だったから!? ~愛情ホルモンは歴史を動かす~お肉に木の実や野鳥の卵を混ぜてハンバーグゥ!
『戦国診察室 お館様も忍びの衆も歴女医が診てあげる♪』 現代医学の観点から、戦国時代の武将の生活習慣や医療環境などを見つめなおしたショートエッセイ集 |
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