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千代田区長選直前に知っておくべき「東京の敵」とは?――猪瀬元都知事が緊急提言

 1月29日、小池百合子東京都知事と「都議会の“ドン”」こと、内田茂前自民党東京都連幹事長の仁義なき「代理戦争」とも言われる千代田区長選が告示される(投開票は2月5日)。  
猪瀬直樹

撮影/山崎 元(本誌)

 名乗りを上げるのは、小池都知事の推す現職、石川雅己氏(75・無所属)と、与謝野馨元財務相の甥で“ドン”内田氏が後ろ盾となっている新人、与謝野信氏(41・無所属・自民推薦=外資系証券会社社員)、新人の五十嵐朝青氏(41・無所属=政治団体代表)の三氏。小池都知事が27日の定例会見で「東京大改革という私の掲げている旗が折れるのか、さらにはためくのか、(千代田区長選が)その一つの目安になる」と語っていたように、“ドン”の地盤で圧倒的な強さを示し、7月の東京都議選に向け弾みをつけたい構えだ。  そんななか、一冊の本が話題となっている。元東京都知事で作家の猪瀬直樹氏が千代田区長選直前に緊急出版した新書『東京の敵』(角川新書)だ。 「辞任した僕が、今回、『東京の敵』をこうして発信することについて、いろいろ思う人は少なからずいるとは承知している。しかし、小池都政を後戻りさせるわけにはいかない。そのために僕が果たさなければならない使命がある」 東京の敵 そんな悲壮な覚悟が綴られた本のなかで、都政の正常化と五輪の成功を阻む「敵」として挙げられているのが、「都議会の“ドン”」内田氏と、「五輪の“ドン”」森喜朗五輪組織委員会会長の2人だ。なぜ、選挙直前のタイミングでこのような挑発を仕掛けたのか? 猪瀬氏本人に話を聞いた。
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内田、森の両氏を批判する本をこのタイミングで出版した意図は
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※猪瀬直樹氏講演情報
日本文明研究所 2017 第7回シンポジウム〈特別対談〉
猪瀬直樹 × 磯田道史(歴史家)
磯田道史と語る江戸のイノベーション ~「直虎」以降、改革者の系譜
2017年2月7日/19時~21時(18時30分開場予定)/日本経済大学東京渋谷キャンパスホール
http://japancivilization.org/

東京の敵

都議会のドン、東京五輪、豊洲移転…東京の問題の本質を元知事が解説


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表紙の人/ 橋本マナミ

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