更新日:2022年08月22日 02:49
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トランプ大統領効果の影響!? 「中古ロレックス」が値上がりしていた【腕時計投資家・斉藤由貴生】

 腕時計投資家の斉藤由貴生です。  アメリカ大統領に新しく就任したドナルド・トランプ氏のニュースは毎日のように流れています。ポジティブな話題からネガティブな話題まで、いずれにしてもその影響力はいたるところに及びます。  日経平均株価や為替などが影響を受けたのは当然ですが、実は腕時計にもトランプ大統領効果が現れているのはご存じでしょうか。  実は、昨年11月の大統領選でトランプ氏が当選した後から徐々に腕時計相場は上昇。値上がりした額はモデルによって様々ですが、一部モデルに関しては30万円以上も値上がりとなったモノまで存在しているのです。今回は値上がりしたモデルを紹介しましょう。

ロレックスデイトナが35万円もの値上がりを見せた!

 アベノミクスが始まった2013年以降、全体的に腕時計が高くなったという印象が強いため、腕時計に詳しい方でもなんとなく腕時計が高いと思っている方は多いでしょう。しかし、きちんと丁寧に相場を見てみると、実は時期によって相場はかなり違うのです。   その傾向はブランドやモデルによって異なり、例えばパテックフィリップのアクアノート(5167)は2014年夏頃が一番高く、そこから今現在にかけてゆっくりと値下がり状態なのです。  また、2016年は春頃から腕時計が全体的に値下がり状態という印象がありました。2013年から3年近く全体的に値上がり傾向だったため、そろそろピークの山頂を過ぎ、今後は値下がり傾向になるのかとも思ったぐらいでしたから。実際、2016年8月頃には多くの腕時計が比較的安い相場だったのです。  特にロレックスデイトナについては、2016年の春に新型が出たばかりにもかかわらず、この頃は値下がり状態というびっくりな傾向でした。今までロレックスの人気モデルがモデルチェンジされると旧型の値段が上昇するというのが当たり前だったため、値上がりどころか値下がり傾向となったデイトナの事例は前例を覆すものでした。まして、「デイトナ」は高級腕時計全体の中で世界的に最も人気の高い“王者”的な存在。よって、これだけニュースがあったのにもかかわらずデイトナが値下がり傾向というのはかなりびっくりな状況だったのです。
ロレックスデイトナ

ロレックスのデイトナ16520

 そんな値下がり傾向だったデイトナ、なんと大統領選後の2016年12月から一転、値上がり傾向となったのです。旧モデルの「116520」は約10万円、旧々モデルの「16520」に至っては約35万円もの大きな値上がりを見せたのです。
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値下がり傾向だったロレックスエクスプローラも…
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1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

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