更新日:2024年11月10日 17:48
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トランプ勝利で「高級腕時計相場は活性化する」。腕時計投資家の根拠とは

腕時計投資家の斉藤由貴生です。 先日、アメリカ大統領選挙が行われましたが、結果はトランプ氏の勝利となりました。ということで、今回は「トランプ氏勝利」ということを前提に今後の腕時計相場がどうなるかを考えてみたいと思います。

前回のトランプ勝利時:2016年

腕時計投資

写真はイメージです

さて、前回トランプ氏が大統領選に勝利したのは2016年でありますが、まずは、その周辺時期の腕時計相場を振り返って見たいと思います。 日本の中古腕時計相場は、2013年のアベノミクス開始時から「上昇」傾向となっていたのですが、2014年、2015年ともに「年々高くなる」という印象がありました。しかしながら、2016年には「久々の下落」が発生。2016年夏頃から不思議と安くなってしまったのです。 しかし、2016年末頃までにはそういった「下落トレンド」は解消。そして、2017年になると、目立った上昇傾向となったのです。 つまり、トランプ氏が勝利する前は「下落」だったのが、勝利後に下落が解消。そして、大統領就任後は、目立った上昇となったわけです。 こういったことから考えると、今回の「トランプ氏勝利」ということも、腕時計相場に「上昇」という影響を及ぼす可能性があると、考えることができます。 しかしながら、2016年と今とでは、同じ「トランプ氏勝利」でも、他に異なる要素が多々存在。例えば、2016年当時の日本の総理大臣は安倍晋三氏でしたが、現在は石破茂氏であります。 以前の記事でもお伝えしましたが、安倍氏が首相の時は、腕時計相場が高い傾向があり、実際2006年からの第1時安倍内閣時でも、2012年末からの安倍内閣時も「どちらも時計相場が高い」となっているのです。 つまり、2016年時点では「安倍/トランプ」だったため、腕時計相場が上昇する環境としては、良い状態だったといえるのです。しかしながら、現在の日本の総理大臣との組み合わせだと「石破/トランプ」となるわけです。「安倍/トランプ」とは異なります。

2016年以降の腕時計相場をおさらい

ここで、2016年から現在までの相場がどう(上昇・下落)だったかを振り返ってみたいと思います。 ・2016年:安倍首相/オバマ大統領 2016年の中古相場は、夏頃まで2015年水準とあまり変わりなしといったところ。つまり「横ばい」だったといえます。それが、夏頃からは、はっきりとした下落傾向となっていました。先にも述べたように、2013年から約3年にわたって上昇傾向が続いていたため、当時は「上昇に陰りが見えた」と思ったほどでした。しかし、そういった下落傾向は2016年の12月頃になると収束。トランプ氏勝利の後に高くなった雰囲気があったといえます。 ・2017年:安倍首相/トランプ大統領 2017年の1月からデイトナ16520を中心に「それまで見たことがないような“上昇”」となるモデルが増えていったのですが、当時の上昇幅は、2013年、2014年を上回るほど。2017年からは「数ヶ月で数十万円の変動」という値動きが珍しくなくなりました。また、その頃までパテックフィリップノーチラス(5711/1A-010)は、中古相場が定価とほぼ同様(約300万円)といった相場が続いていましたが、2017年4月頃から上昇。その結果、定価を上回るようになったといえます。 ・2018年:安倍首相/トランプ大統領 2018年も2017年と変わらず上昇傾向となっていました。夏頃には、ノーチラス(5711/1A-010)は580万円といった水準にまで上昇。2017年春頃まで300万円程度だったわけですから、相場が2倍近くになるという動きをしていました。 ・2019年:安倍首相/トランプ大統領 2019年になっても2017年、2018年と同様に相場は全体的に上昇となっている傾向がありました。特に2019年は、「一段と高くなっている」といえるほど、それまで以上に上昇幅が大きかったといえます。この頃、ノーチラス(5711/1A-010)は800万円台となっていました。しかし、夏頃からそういった上昇に陰りが見え、相場は下落気味となっていった経緯があります。この際は、特に「安値」となるこれといった原因が無いにも関わらず、相場が下落していたといえます。
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2020年からの腕時計相場
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1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

もう新品は買うな!もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう


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