更新日:2022年08月22日 02:49
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トランプ大統領効果の影響!? 「中古ロレックス」が値上がりしていた【腕時計投資家・斉藤由貴生】

値下がり傾向だったロレックスエクスプローラもトランプ効果で回復

 ロレックスエクスプローラといえば、かつてドラマでキムタクが着けたことで話題となり一時期定価を超えるプレミア価格となったモデルです。プレミア価格という状況は5年程度で収束しましたが、シンプルなデザインと使い勝手の良さ、そして手を出しやすい価格により、常に人気の傾向で流通本数の多い時計でした。  デイトナもエクスプローラも人気モデルに変わりはないのですが、いつの時代も100万円ぐらいするデイトナに対して、3分の1程度の価格で買えるエクスプローラは“買いやすい”高級腕時計でもあるのです。  エクスプローラには大きく3世代のモデルがあるのですが、最新モデルは2010年に登場した214270という型番。214270は旧型よりもデザインの評判が良いとはいえず、なおかつ元の価格が高くなったため、一部の時計ファンには不評だったモデルです。とはいえ、オーソドックスなモデルとして需要はかなり高く、人気モデルであることに変わりはありません。  しかし、このエクスプローラ、デビューから5年というタイミングの2016年にマイナーチェンジを受けたのです。通常ロレックスのモデルはモデルチェンジのスパンが長く、10年以上は同じデザインで生産される傾向があります。エクスプローラの旧型は約20年同じデザインが続いていたため、それと比べると5年というタイミングで見た目が変わるのはかなりのニュースなのです。  マイナーチェンジを受けたということは、前モデルが生産終了になったということであり、以前の常識であれば、前モデルの相場が上昇してもおかしくありませんでした。しかし、このモデルもデイトナと同じようになぜだか値下がり傾向。最も安くなったのは8月頃で、それまで51万円以上という相場だったのが41万円程度まで下がったのです。 ⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1293869
ロレックスのエクスプローラー 214270

ロレックスのエクスプローラー 214270

 そして、この214270もトランプ大統領の誕生が決まった昨年10月頃より相場が上昇。今では約50万円という相場まで回復しています。  今回はデイトナとエクスプローラという、高級腕時計の大人気モデルかつ、2016年にモデルチェンジというニュースがあった2つを取り上げましたが、他にも値上がりした時計は多々あります。同じロレックスではGMTマスター2というモデルが約7万円程度の値上がり傾向ですし、パネライの一部モデルも値上がり中なので、気になるモデルを確認してみてください。  トランプ大統領の誕生は賛否両論さまざまな意見を生み出していますが、腕時計投資というところでは、相場が動き、値上がりのチャンスが生まれたのでプラス材料となりました。
1986年生まれ。日本初の腕時計投資家として、「腕時計投資新聞」で執筆。母方の祖父はチャコット創業者、父は医者という裕福な家庭に生まれるが幼少期に両親が離婚。中学1年生の頃より、企業のホームページ作成業務を個人で請負い収入を得る。それを元手に高級腕時計を購入。その頃、買った値段より高く売る腕時計投資を考案し、時計の売買で資金を増やしていく。高校卒業後は就職、5年間の社会人経験を経てから筑波大学情報学群情報メディア創成学類に入学。お金を使わず贅沢する「ドケチ快適」のプロ。腕時計は買った値段より高く売却、ロールスロイスは実質10万円で購入。著書に『腕時計投資のすすめ』(イカロス出版)と『もう新品は買うな!』がある

もう新品は買うな!もう新品は買うな!

もう大量消費、大量生産で無駄遣いをするのはやめよう

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