ストーンコールド対ロック@“レッスルマニア15”――フミ斎藤のプロレス講座別冊WWEヒストリー第311回(1999年編)
公式ラインナップ全10試合と試合結果は以下のとおり。
(1)ハードコア選手権“3ウェイ”ボブ・ホーリー対ビリー・ガン対アル・スノー(7分6秒、ホーリーがスノーを片エビ固め=王座奪取)
(2)WWE世界タッグ選手権 オーエン・ハート&ジェフ・ジャレット対ディーロウ・ブラウン&テスト(3分58秒、ジャレットがブラウンをエビ固め=王者チームが王座防衛)
(3)“ブロール・フォア・オール” バタービーン(1R=0分35秒KO)バート・ガン
(4)“レフェリー決定戦”マンカインド(6分50秒、反則勝ち=マンカインドがメインイベントのWWE世界戦の特別レフェリーに決定)ポール・ワイト
(5)インターコンチネンタル選手権“4ウェイ”ロードドッグ対ケン・シャムロック対ゴールダスト対ヴァル・ヴィーナス(9分47秒、ロードドッグがゴールダストを首固め=ロードドッグが王座防衛)
(6)ケイン(11分33秒、反則勝ち)トリプルH
(7)WWE世界女子選手権 セイブル(5分6秒、エビ固め=王座防衛)トーリー
(8)ヨーロピアン選手権 シェーン・マクマホン(8分41秒、片エビ固め=王座防衛)Xパック
(9)“ヘル・イン・ア・セル”アンダーテイカー(9分46秒、KO)ビッグ・ボスマン
(10)WWE世界ヘビー級選手権 ザ・ロック対“ストーンコールド”スティーブ・オースチン オースチン(16分52秒、片エビ固め=王座奪取に成功)ロック
前年3月の“レッスルマニア14”につづいて2年連続で祭典“レッスルマニア”のメインイベントのリングに立ったストーンコールドは、結果的にこれも2年連続でWWE世界王座のチャンピオンベルトをその手中に収めた。
タイトルマッチではチャンピオンのロックが先にリングに上がり、チャレンジャーのストーンコールドがあとから登場してきた。ガラスが“ガシャンッ”と割れる効果音からはじまるおなじみのテーマ曲が響き渡ると、アリーナ全体がまるで地鳴りのような大歓声につつまれた。
この時代のストーンコールドの人気は一種の社会現象であり、どんな形容詞を用いてもうまく説明できないほど神がかり的だった。
ストーンコールドの宿命のライバル、ロックはロッキー・メイビアというリングネームを封印し、ストーンコールドと同様、シングルネームの“固有名詞”としての道を歩みはじめていた。
そして、ミレニアム=新千年紀の3人めのキー・パーソンとなるトリプルHもこの日、DX軍団を裏切り“悪の首脳部”ビンス・マクマホンと予定どおりの緊急合体を果たしたのだった。(つづく)
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文/斎藤文彦 イラスト/おはつ
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