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倒産する会社の予兆「ウォーターサーバーや観葉植物がオフィスから消える」

 また、契約更新をしなかった企業も実は経営面の悪化が原因のケースが多いという。 「ほかのリース会社へ乗り換えることもありますが、初期契約期間の長さを考えるとデメリットのほうが大きいからです。同様に更新のたびにリース契約の品目数が減る企業も将来経営危機を迎えることが多く、ウチでは報告書の備考欄に記録しています」  あと更新後、リース品のグレードが下がった場合なども注意が必要だという。 「一気に2~3ランク下がると危ないですね。例えば、オフィスチェアーは長時間作業しても疲れにくい1脚10万円を超すような高級なものから激安品までピンキリ。新しいのに見た目、座り心地がともに悪くなった場合は要注意です。それとオフィスから観葉植物やウォーターサーバーが姿を消すのも倒産の予兆のひとつです。これらはリースではなく途中解約が自由なレンタル契約が多いため、企業側もコストカットしやすい部分なんです」  もちろん、必ず倒産するわけではないが、「複数の潰れた会社に見受けられた共通点」と藤村さん。いずれもサラリーマンにとっては小さい違和感や不満くらいに捉えている人も多いかもしれないが、それが会社の危機的状況を示唆する予兆の可能性があることをぜひ知っておこう。〈取材・文/伊達一真 撮影/西田 航(WATAROCK)〉
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