更新日:2017年11月27日 21:02
カーライフ

プリウスより60万円高の新型プリウスPHVは50年かかってもモトを取れない!?

 そんな私から見てこのプリウスPHVはどうか!?  まず充電。これがめんどくさい。確かに充電に必要な電気代はガソリン代の半額強くらいで済むけど、いまガソリンってけっこう安いじゃない? フツーのプリウスだと1000km走るのに40Lくらいなので約5000円。それが半額になっても2500円しか節約できないし、自宅の充電設備設置にもお金がかかるし(最低約10万円)、クルマの値段も60万円くらい高いので(フツーのプリウス比)、モトを取るのに50年くらいかかる計算なんです! つまり地球は寒冷化しつつ自分は貧乏になる! こりゃ最悪だ~~~!  でもその最悪は、少しだけ救われます。なぜならクルマそのものはとってもいいからです! ⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1310626
新型プリウスPHV

同じプリウスでも、現行プリウスよりだいぶマイルドな見た目になった新型プリウスPHV。ただし、室内に乗り込むとテスラのEVみたいなiPad的縦型大型モニターがドーンと中心にあるなど、けっこうなインパクトです。高級でモテそうなプリウスならPHVで決まり!

 まず乗り心地がとてもいい。現行プリウスは、先代に比べてすっごくいいクルマになって走りがしっかりしたけれど、ちょっとだけ乗り心地に難があった。でもこのPHVは大きなバッテリーを積んで170kgも重くなった分、乗り心地がしっとり高級になってます!  68km(実際には40km前後)の航続距離を持つEVモード(電気のみで走行)にすると、ハイブリッドの時よりグンと静かで滑らかで、これまたとっても気持ちいい。電池が尽きるとフツーのプリウスと同じようにエンジンがかかったり止まったりするのですが、「エンジンって貧乏くさ~~~!」と思うほどEVモードは高級です。これなら60万円高もしょうがないか!?  さらにソーラー充電パネルは28万800円。50年乗っても5万km分しか発電できないのでモトは絶対取れないけど、屋根にソーラーパネルが載ってるのってなんかセレブっぽいしモテるかも。だいたいモトを取ろうなんて考えること自体貧乏くさくてモテないよネ!  つまり高級でモテそうなプリウスが欲しいならPHV! ただし地球は寒冷化して人類は5億年以内に滅亡します。そういうことでよろしいでしょうか? ⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1310631
新型プリウスPHV

担当Kは、今ハイブリッドカーを買うなら中古の初代プリウスと思っております(かつて当欄では大和と呼称)。貧乏くさくてモテなさそうですが世界初の量産ハイブリッドに憧れます

【結論】 お金に余裕がある方には多少損でもPHVを薦めます! だって高級だしグッといいクルマだし、しばらくは周囲に自慢できるから! 顔もフツーのプリウスよりとっつきやすい。5億年後の心配はやめて突撃しましょうネ!
1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中
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