エンタメ

元メンエグモデルの“難民”「日本とミャンマーの架け橋になりたい」

今後はメディアでメッセンジャー(伝達者)になりたい

 2011年から自身の名を冠したファッションブランド『ZARNY』を展開するザニー氏。現在は世界中に顧客を持ち、多くの財界人やアーティスト、いわゆる日本を代表するような方々とも仕事させてもらえるようになったという。 ⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1313202 現在 ミャンマーと日本のアイデンティティに誇りを持ち、“渋谷ザニー”だからこそ発信できるメッセージに使命感をもっている。2016年から芸能事務所に所属し、積極的にテレビやラジオで渋谷ザニーならではの発信を開始した。 「TOKYO MXの報道番組『モーニングCROSS』のなかで、よく政治とファッションについて解説させてもらっているんですよ。政治っていっても国でなく、学校や仕事場などの小さい世界、言い換えれば社会ですかね。僕が子供の頃、小・中学校で自分が生き抜くためのサバイバルにファッションがいかに必要だったか。たとえば、動物ならライオンのたてがみであったり孔雀の羽があります。人間にとって、それはファッションだと」
モーニングCROSS

TOKYO MX『モーニングCROSS』

「自己表現としてのファッションの必要性、そして業界の『メッセンジャー』として盛り上げていきたい。もちろんメディアに出演することで僕の服が売れたら良いなぁ、なんて下心も全くないと言えば嘘になります。けど、それ以上に、日本のファッション業界を支えている人たちにもっと光を当てたいというのが一番の理由です」  ザニー氏は、現在の日本のファッション業界に対する扱いに対してこう憤る。 「芸能人のインタビューでも服装についてレポーターが聞くことなんて、ほとんどないじゃないですか。僕としてはそこを聞いてくれよ、と。『どちらの服ですか? どなたがデザインされたんですか?』とかね。裸で出演してるわけじゃないのに、全く触れない。それが僕は許せないんです。日本は、ファッション業界の人に対して社会的に優しくないと思う。たとえば日本アカデミー賞にも、作品や監督、出演者に対する賞はあっても衣装に関する賞ってないですよね。それだけ黒子な存在なんです。でも、実際はみんなプロフェッショナルとして仕事をしているわけで、彼らにもスポットライトを当てたい。そのためには、僕みたいなよくしゃべるデザイナーがメディアで語らないと」
文化放送

文化放送『吉田照美 飛べ!サルバドール』

ミャンマーで生まれ日本で育ったからこそ見えること

「今ようやく『自分のミシンと針と糸で、ミャンマーの恵まれない子供たちから国内外の上流顧客まで魅了する』という夢が、たんなる夢物語でなく現実味のある活動としてメディアで話せるようになったことが嬉しいです」  ミャンマーで生まれ、そして日本で育ったからこそ見えること……。 「自分の意思を発言していく。僕ならできる。それこそ『日本人はおしとやかで』とかいうけど、日本はアジアで一番最初に近代化を果たしたほどバイタリティのある民族。そんな人たちが、本来はひかえめな訳ない。そういったアグレッシブな精神こそが、いまの日本人には必要なんです」  モデルから一歩、いや二歩も三歩も踏み出したザニー氏は、これからもグローバルな視点でファッションデザイナー、そしてメッセンジャーの道を歩み続けていくことだろう。 <取材・文/菊橋みかん、撮影/藤井敦年(インタビュー)>
渋谷系ファッションをはじめ、若者カルチャーからアウトロー、任侠系にキャバクラ、風俗ネタまで、節操なく取材&執筆をこなす、貧乏暇ナシなライター・コラムニスト。酒とタバコとクラブとギャルが大好きな“ギャルおっさん”。
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●『ZARNY COLOR LEATHER SHOW in MATSUYA GINZA』
(ザニー・カラーレザー展・イン・松屋銀座)
会場 : 松屋銀座 5階 紳士フロア
期間 : 2017年4月26日(水)〜 2017年5月9日(火)の2週間
お問い合わせ先 : 03-3567-1211
※オンラインショップはコチラ
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