「アリゲーターガーをいかに釣るか?」怪魚ハンターが語る“釣りのクリエイティビティ”とは
要するに、小塚氏は怪魚をただ釣るのではなく、「どのように釣るのか」という部分にもこだわりがあり、貪欲なまでにクリエイティビティを求めているのだ。その極例として、これまでにはTENGAや美少女フィギュアで釣ったこともある。
「こんなものでも釣れるんだという驚き……それをクソ真面目にやってもしかたないので、斜め上からの角度で考える。釣ったのはナマズとかタコなんですが、本当に食欲旺盛でなんでも釣れると思うんです。どうせやるなら面白いほうがいい。でも美少女フィギュアでやったときは、キャラクターのファンの方からたくさんのお叱りも受けましたけど(汗)」
このように、ひと言で「怪魚釣り」と称しても、小塚氏は釣りのクリエイティビティを求めて、様々な釣り方を試してきた。じつは、その裏にはこのような想いもある。
「釣りをしている以上は、どうしても魚をいじめることになります。釣り業界では、“一匹の価値を高める”とも言いますが、釣果の多さよりも、一匹で満足するためにはどうしたらいいのか考えていますね」
※次回、後編では怪魚釣りに欠かせない世界中の“旅”にまつわる裏エピソードを公開!
<取材・文/藤井敦年>明治大学商学部卒業後、金融機関を経て、渋谷系ファッション雑誌『men’s egg』編集部員に。その後はフリーランスとして様々な雑誌や書籍・ムック・Webメディアで経験を積み、現在は紙・Webを問わない“二刀流”の編集記者。若者カルチャーから社会問題、芸能人などのエンタメ系まで幅広く取材する。X(旧Twitter):@FujiiAtsutoshi
釣果の多さよりも「一匹の価値」が重要
1
2
『怪魚を釣る』 世界40か国以上で50種超の怪魚を釣り上げてきた著者が、これまでに蓄積したノウハウを惜しみなく披露。怪魚を釣り、食し、研究する楽しみが詰まった一冊。 |
この記者は、他にもこんな記事を書いています
ハッシュタグ