バブルの代名詞「赤プリ伝説」を振り返る…イブの夜は宿泊カップルの営みのせいで震度3~5クラスの揺れを観測した
「赤プリ」こと赤坂プリンスホテルは、1955年から2011年まで、東京の一等地である千代田区紀尾井町にあった、西武グループに属する都内型高級リゾートホテルである。
赤プリといえば「バブルの代名詞」として、今でも脳内にインプリンティングされている御仁も多いのではなかろうか。とりあえずは真っ盛りだったころに生まれた、数々の「赤プリ伝説」のいくつかを、特に熱量が半端じゃなかったクリスマスに限定して、抜粋してみよう。
「イブの夜は宿泊カップルの営みのせいで震度3~5クラスの揺れを観測した」
「男たちは赤プリ一泊(約5万円)、レストラン(約3万円)・バーもしくはルームサービスで二次会(約2万円)、プレゼント(約3万~5万円)の計15万円セットで、ようやくイッパツの××(『チョメチョメ』と読む)にありつけた」
「クリスマス時期の宿泊予約は9月末に埋まってしまい、クリスマス明けにチェックアウトした男が、そのままあやふやな見通しで翌年分を予約していた」
「23日、24日、25日の3日間をリザーブして、3人の女性と股をかける剛の者もいた」
「イブの日に赤プリ内で2部屋リザーブし、そこに宿泊する2人の女性の間を行き来するツワモノもいた」
「朝10時はチェックアウトする男が押し寄せ、フロント前が大名行列状態だった」
「その横で待つ女性群が持っている小さな紙袋は90%以上が水色だった(ティファニーのオープンハート入り。シルバーかゴールドかで軽い階級差が生じてもいた。銀座三越のティファニーも12月は1時間待ちもザラだったという)」
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大阪府生まれ。年齢非公開。関西大学経済学部卒業後、大手画材屋勤務を経てフリーランスに。エロからファッション・学年誌・音楽&美術評論・人工衛星・AI、さらには漫画原作…まで、記名・無記名、紙・ネットを問わず、偏った幅広さを持ち味としながら、草野球をこよなく愛し、年間80試合以上に出場するライター兼コラムニスト&イラストレーターであり、「ネットニュースパトローラー(NNP)」の肩書きも併せ持つ。『「モテ」と「非モテ」の脳科学~おじさんの恋はなぜ報われないのか~』(ワニブックスPLUS新書)ほか、著書は覆面のものを含めると50冊を超える。保有資格は「HSP(ハイリー・センシテブ・パーソンズ)カウンセラー」「温泉マイスター」「合コンマスター」など
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