更新日:2017年11月07日 21:46
ライフ

55歳のおじさんが「初めての脱毛」にチャレンジした理由

 この時点ですでに心身とも疲弊しきってしまった僕は、彼女に「せめてやる瞬間は予告なしで、さり気なくいきなりやって……ボクは横向いて鼻歌でも歌っているから」とお願いする。「もうやめよっかな…」といった弱音も脳裏をよぎる。しかし、あまりにキレイに無毛状態と化してしまった“一部分”だけを残したまま、外を出歩くことはできない。一度始めたら間隔を開けずにやり抜くしかないのだ。
脱毛

凄まじい抜けっぷり!

 北斗の拳に登場するザコキャラのごとく、風変わりな断末魔の雄叫びをいちいちあげながらも、なんとか“施術”を終えた。予想以上につるんつるん状態となっている。
脱毛

左:ビフォー 右:アフター

脱毛

完全アフター。つるんつるん!

 中学生ごろからず~っと付き合い続けてきたふさふさの腕毛の埋もれていた自分のナマ前腕はこんな風に血管が浮き出ていたのか……と、ささやかな新発見に軽い感動をおぼえる。「腕毛はないほうが筋肉質に見える」というメリットにも気づくことができた。Nちゃんの「あるよりはないほうがいい(=モテる)」説は、おそらく最大公約数的に判断すると間違っちゃいないだろう。  ただ、僕が今回、あれほど拒絶感を示していた脱毛にあえて踏み切った“きっかけ”とは、 「女子は男子が喘いでいる姿を見るのが潜在的に大好き→(ワックス)脱毛を口実にすれば、三段跳びで自宅に女子を連れ込むことができる」  ……といった公式に裏付けされた、新手の“ナンパ術”によるものが大きい。  そう。女子が抱く「SMへの潜在願望」を、もっともナチュラルかつカジュアルに満たしてあげられるプレイこそが自家製の脱毛であり、しかも“永久”ではないがゆえ、何度だって同じ作戦が使えるのである! 【山田ゴメス】 山田ゴメス1962年大阪府生まれ。マルチライター。エロからファッション、音楽&美術評論まで幅広く精通。西紋啓詞名義でイラストレーターとしても活躍。著書『クレヨンしんちゃん たのしいお仕事図鑑』(双葉社) <取材・文/山田ゴメス>
大阪府生まれ。年齢非公開。関西大学経済学部卒業後、大手画材屋勤務を経てフリーランスに。エロからファッション・学年誌・音楽&美術評論・人工衛星・AI、さらには漫画原作…まで、記名・無記名、紙・ネットを問わず、偏った幅広さを持ち味としながら、草野球をこよなく愛し、年間80試合以上に出場するライター兼コラムニスト&イラストレーターであり、「ネットニュースパトローラー(NNP)」の肩書きも併せ持つ。『「モテ」と「非モテ」の脳科学~おじさんの恋はなぜ報われないのか~』(ワニブックスPLUS新書)ほか、著書は覆面のものを含めると50冊を超える。保有資格は「HSP(ハイリー・センシテブ・パーソンズ)カウンセラー」「温泉マイスター」「合コンマスター」など
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