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「憧れの小橋さんのようになりたい」大日本プロレス・菊田一美の夢と苦悩――小橋建太の青春おすそわけ#11【菊田一美vol.1】

小橋:昔、週刊プロレスの取材で行ったことがあるよ。リングがあって、あれだけウェイト器具があって、そこで寝泊まりできて、練習生にとっては一番いい環境だよね。 菊田:そうですね。練習したかったら、すぐ下りればいいだけなので。 小橋:「俺はこれからどうしたらいいんだろう?」って悩んだら、下に行けばいいんだよ。下に行けば、練習するところがあるんだから。とにかく、やることは一つしかない。考えたって、しょうがない。やることをやらない人間が、口でいくら言ったって変わらないから。まずやるしかない。行動を起こさないと。人が見ていないところでやることが重要。そうすれば、人が見ているところでも同じようにできるから。 菊田:自分は陰でやるほうです。「頑張りました」とか、あんまり言いたくない。そんなの人が決めることですよね。自分で頑張りましたって言ったら、そこで終わってしまう。褒められて伸びるタイプじゃないんですよ。叩き潰されて伸びるタイプだと思います。 小橋:褒められるの、イヤなんだ? 菊田:イヤではないです(笑)。嬉しいんですけど、それで伸びるタイプではないと思います。たぶん褒められたら調子に乗っちゃうんで。厳しく言ってもらったほうがいいです。 ――では小橋さん、厳しく言ってください。 小橋:ここで言葉で責めてもしょうがないでしょ(笑)。 菊田:小橋さんに責められたらシュンとしちゃいます(笑)。 小橋:大日本はリングの技術的にもいい選手がいっぱいいるから、いい環境だと思う。そこで鍛えられる若手は、これから伸びてくるんじゃないかな。菊田君もそうだし、若手がこれからどう伸びてくるかが、大日本の将来に関わってくると思うよ。 【PROFILE】 ●菊田一美(きくた・かずみ) 大日本プロレス所属。‘86年3月1日、青森県平内町生まれ。5歳から空手の道場に通い、高校ではインターハイに出場。13歳の頃、プロレスにハマり、小橋建太の試合を見てプロレスラーになろうと決意。20歳のとき横浜に移住し、とび職に就く。28歳で大日本プロレスに入門。2015年4月30日、上野公園みずどりのステージ大会にて、河上隆一戦でデビュー。得意技は空手の経験を生かしたキックと、フィッシャーマンズスープレックス。手先が器用で「デスマッチアイテム職人」としても知られている。Twitter:@bjw_kzm ●小橋建太(こばし・けんた) (株)Fortune KK代表取締役。’67年3月27日、京都府福知山市生まれ。’87年6月、全日本プロレスに入団。“プロレス四天王”と呼ばれるレスラーの一人。2000年6月、プロレスリング・ノアに移籍。’03年3月、GHCヘビー級王座獲得。13度の防衛に成功し、“絶対王者”と呼ばれる。’06年6月、腎臓がんが発覚するが、2007年12月、奇跡のプロレス復帰を果たす。’13年5月11日、引退。現在はチャリティーや講演会など、幅広い活動を続けている。Twitter:@FortuneKK0327 構成/尾崎ムギ子 撮影/橋本一美 取材協力/SUNDAY
尾崎ムギ子/ライター、編集者。リクルート、編集プロダクションを経て、フリー。2015年1月、“飯伏幸太vsヨシヒコ戦”の動画をきっかけにプロレスにのめり込む。初代タイガーマスクこと佐山サトルを応援する「佐山女子会(@sayama_joshi)」発起人。Twitter:@ozaki_mugiko
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■「~BIGJAPAN DEATH VEGAS~2017」
http://www.bjw.co.jp/event_detail.php?id=1514
【開催日】2017年12月17日(日)
【開場時間】14時15分
【開始時間】15時00分
【会場】神奈川・横浜文化体育館

■高山善廣選手応援「TAKAYAMANIA」の募金は小橋建太・FortuneKKでも受け付けております。
500円から募金を受け付けております。皆様からお寄せいただいたお気持ちは小橋建太が責任を持って全額高山選手にお渡しいたします。
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