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「憧れの小橋さんのようになりたい」大日本プロレス・菊田一美の夢と苦悩――小橋建太の青春おすそわけ#11【菊田一美vol.1】

小橋建太の青春おすそわけ」――“鉄人”と呼ばれた元プロレスラー・小橋建太が、現役レスラーをゲストに招いてトークを繰り広げる。悩めるレスラーたちに、小橋は果たしてどんな“青春”をおすそわけするのか?

「小橋に憧れてプロレスラーになった選手がいる。しかもいま、悩んでいるらしい」――。そんな噂を聞きつけ、オファーをした。その選手とは、大日本プロレス・菊田一美。29歳でデビューし、現在31歳。勢いのある後輩たちに先を行かれ、同期にも負け越している現状に焦りを抱いている。しかし、小橋のようなレスラーになりたい。そう熱く語る菊田の思いを、小橋が全力で受け止める。

――菊田選手は小橋さんに憧れてプロレスラーになったそうです。

小橋建太(以下、小橋):ホントなの? ウソついてない?

菊田一美(以下、菊田):本当ですよ! 2012年のノア武道館大会で、小橋さんのサイン会に並んだんです。「プロレスラーになりたいんです」って言ったら、「じゃあ、うちに来いよ」って言われて。それで火がつきました。

小橋:それは嬉しいね。もちろん俺は、自分がやってきたことに関してプライドを持っているんだけど、自分に憧れてプロレスラーになった選手がいるというのは、改めてプロレスをやってきてよかったなと思うよ。すごく嬉しい。

菊田:恐縮です……!

小橋:大日本プロレスに入門したのは何歳のとき?

菊田:28歳です。20歳のときに青森から横浜に出てきて、とび職をやってました。

小橋:どうしてプロレスラーになろうと思ったの?

菊田:このまま働いてても後悔するなと思ったので。中学2年生くらいのとき、深夜の全日本プロレス中継で小橋さんの試合を見て、自分もプロレスラーになりたいなと思ったんです。秋山(準)さんとバーニングを結成されていた頃です。

小橋:スポーツはなにをやってたの?

菊田:5歳から高校まで、空手をやってました。一応、インターハイにも出たんですよ。今度オリンピック競技になるのと同じやつで、寸止め系の伝統派です。

小橋:試合に空手を取り入れたりとかは?

菊田:たまに回し蹴りを使ったりはしてます。

小橋:空手は生かしたほうがいいよ。空手の突きを使う選手って、あんまりいない。ボクシングとか、そういうタイプのパンチを使う人はいるけど。連打からの回し蹴りとか、やったらいいと思うよ。齋藤(彰俊)さんが突きは使うけど、連打をするわけではないから。せっかく10何年も空手の経験があるんだったら、回し蹴りをたまに使うだけじゃもったいない。

――関本大介選手の自伝『劣等感』(ワニブックス)出版にあたり、大日本プロレスのレスラーのみなさんが“自分の劣等感”をツイートしました。菊田選手は「同期、後輩に遅れを取っていること」と。

菊田:同期が一人いて、宇藤(純久)っていうんですけど。シングルでもタッグでも、まだ勝ったことがない。1年下の野村(卓矢)もどんどん他団体に出たりしているし、2年下の青木(優也)も今度ジュニアに挑戦します。自分の現状はあんまりよくないなと……。

小橋:焦る気持ちが自分を奮い立たせて、先を作っていくから。もがいてももがいても、どうしようもないときって、人間あるからね。でもそこで、しょうがないなって諦めてしまったら、なにも成長しない。もがいている中で、どう努力するか。俺の周りだって、菊地(毅)さんは学生レスリングのチャンピオンだし、北原 (光騎)君はスーパータイガージムのインストラクターをやってたし、田上(明)さんは相撲で実績があったしね。

菊田:焦りはありましたか?

小橋:あったよ。でもそこで腐るんじゃなくて、どうすれば周りの人間に負けないかを考えることが一番大事。そういう状況にいるっていうことが、実はあとから考えたらすごくやりがいのあることなんだよ。いまは悔しいし苦しいという思いしかないと思うんだけど、何年か先に「あのときこうやって乗り越えた」って言えるくらいにならないと。

菊田:最近、ヘビー級に転向を宣言したんですが、昨日も鈴木秀樹さんに軽くあしらわれたので、振り向かせたいです。鈴木さんとタイトルマッチができるくらいになりたい。

小橋:ヘビー級に転向したのか。いま体重は何kg?

菊田:いま90kgです。

小橋:ガンガン、食ってる?

菊田:最近は食べるようにしてます。

小橋:俺も「とにかく食べろ。食べるのも練習だ」って言われたけど、道場であれだけの練習をして、太るわけないじゃん。普通にしてたら減っていくから、それを補うために食べなければいけない。食べて、練習したら、減る。その繰り返し。繰り返しながら、段々、増えていく。

――いま1日のスケジュールは?

菊田:11時から14時くらいまで練習して、みんなでちゃんこを食べて、その後は各々、ウェイトです。リング練習をやってもいいですし。ウェイトは岡林(裕二)さんによく見てもらってます。岡林さんが考えたメニューで、ひたすら追い込まれる。「上げろー! 上げろ、オラー!」とか(笑)。大日本の道場には、関本さん、岡林さん、橋本(和樹)さんとか、模範になる先輩が多いんですよ。

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練習生にとっては一番いい環境

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■「~BIGJAPAN DEATH VEGAS~2017」
http://www.bjw.co.jp/event_detail.php?id=1514
【開催日】2017年12月17日(日)
【開場時間】14時15分
【開始時間】15時00分
【会場】神奈川・横浜文化体育館

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