日米親善ゴルフは安倍首相の祖父の悲願だった[コラムニスト木村和久]
安倍首相が岸・アイゼンハワーのゴルフ話をオバマ大統領に語ったエピソードは有名です。「2人のスコアは?」とオバマ大統領に聞かれて、安倍首相は「国家機密です」と、冗談を言って湧かせました。その国家機密をバラしてしまうと、アイゼンハワー大統領が74で、岸首相は99だったそうです。これは、安倍首相とトランプ大統領の実力差に映るんですけど。
そんなわけで、トランプ大統領のゴルフの腕前はアイゼンハワー大統領と被るんですよね。腕前はシングルだし、ベストスコアは60台とも聞くし。 自分の会社でコースをいくつも持っていますしね。
今回のトランプさんとのゴルフは「スコアをつけずに、9ホールラウンドしてパットは1回のみ」というルールでした。
トランプさんのパターは1回だけ打つというのも、アイゼンハワー大統領のゴルフと似ている部分があります。
というのも、アイゼンハワーの名前のつくルールがアメリカにあるのです。心臓に持病があったアイゼンハワー大統領はここぞという勝負のパットを決めるときに、心臓に負担がかかってしまう。主治医に「グリーンに乗ったら、パターを打たないことにしてはどうか」と勧められて、それを実践したそうです。
それが「アイゼンハワールール」というやつです。スコア計算はどうなるかというと、グリーンのどんな遠いところに乗っても、2パットで計算するそうです。パーオンすれば、全部パー。バーディがない代わりに、ボギー以下もない。なかなかいいアイディアだと思いますね。
トレンドを読み解くコラムニストとして数々のベストセラーを上梓。ゴルフやキャバクラにも通じる、大人の遊び人。現在は日本株を中心としたデイトレードにも挑戦。著書に『50歳からのかろやか人生』
というわけで、今後のゴルフはパット1回のみの「トランプルール」を実践してはいかでしょうか。ストレスが無くなりますよ。ちなみに、バンカーを出るときにわざと転ぶ「安倍ちゃんルール」は、吉本新喜劇関係者のみのルールとしておきましょうかね。
■木村和久(きむらかずひさ)■
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