恋愛・結婚

「ストーカーされてから女性とまともに話せません」トラウマをかかえる20代男性の悩み

 この京都の女性は、恐らく嫉妬から、付き合っている相手の奥さんが死ねばいいと思っていたのでしょう。あるいは、愛人に振られて、相手の男性が死ねばいいと思っていたのかもしれません。  ストーカーの場合は、相手がいないと自分が生きていけないという強い共依存感情から相手を殺そうとします。あなたをストーカーした元カノは、あなたに切りつけた後、エネルギーが発散してもはやあなたをストーキングしているわけではないのですから、恐れる必要はありません。  ただし、あなたは切りつけられたことがトラウマになっているのですから、それを克服しなくてはなりません。  元カノと同じ髪形の女性がいただけで、心臓がバクバクいってパニックになりそうというのは、かなり深刻な心身症状なので、あなたが行くべきなのはキャバクラや合コンではなく、病院の精神科です。  精神科医に現状を話し、適切な治療をする必要があります。また、精神科医にカウンセラーを紹介してもらいましょう。カウンセラーは、あなたと似たような経験をした人に関する情報を持っています。  専門家の指導を受けながら、パニックを起こさないようにすることが重要です。放置したままだと女性恐怖症が一生抜けなくなってしまう可能性があります。元カノに切りつけられたときの腕の傷は治っても、心の傷は開いたままなのです。この現実を冷静に認識することが重要です。とにかく精神科に対する抵抗をなくすことが重要です。 【今週の教訓】 ストーカーは強い共依存で殺そうとする 【佐藤優】 ’60年生まれ。’85年に同志社大学大学院神学研究科を修了し、外務省入省。在英、在ロ大使館に勤務後、本省国際情報局分析第一課で主任分析官として活躍。’02年に背任容疑で逮捕。『国家の罠』『「ズルさ」のすすめ』『人生の極意』など著書多数 ※『佐藤優のインテリジェンス人生相談』は週刊SPA!にて好評連載中
’60年生まれ。’85年に同志社大学大学院神学研究科を修了し、外務省入省。在英、在ロ大使館に勤務後、本省国際情報局分析第一課で主任分析官として活躍。’02年に背任容疑で逮捕。『国家の罠』『「ズルさ」のすすめ』『人生の極意』など著書多数

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