スティーブとマチルダによるテレビショッピング風動画が秀逸。
　もちろん応募しましたよ。 　当たるといいな～。(ほんとか？) 　養命酒といえば、慶長7年(1602年)創業の徳川将軍家にも献上されていたという由緒ある企業。薬用養命酒一筋で長い歴史を生き抜いてきた硬派な会社、と思いきや、じつはものすごく遊びココロがあるんですね。これまでにも数々の珍コラボキャンペーンを行っています。 　たとえば、ゴルゴ13とは、養命酒が入った本格的なアタッシュケースプレゼント、コップのフチ子さんとは「温もりのお着替えセット」をプレゼントなどなど。そのむりくりな感じにかえって好感を持ちます。(ほんとか？) 　しかし残念なことに、本業の養命酒の売上は年々減収傾向にあり、10/11には今期18年度3月期の経常利益予想を30%下方修正しました。会社四季報秋号には「好採算の養命酒が販促強化効かず、酒税法改正による小売単価上昇も横溢。数量苦戦想定以上」と散々な書かれっぷり。珍コラボはあまり売上には貢献していないようです。 　むかしは養命酒って一家に1本置いてあったイメージですが、今は置いてないですか？　うちにはありますよ？ 　冷え性を解消するためにおととしあたりに買って毎晩飲んでたんですが、なんか続かなかったんですよねー。この写真を撮るために、うっすら積もっていたホコリを拭きました。もう少し飲みやすい工夫や、少量タイプがあればなーと思ったりして。 　ま、でも、藤井隆さん＆乙葉さん夫妻のあのラブラブなCMを見ると、また再開しようかなという気持ちになりますね。(ほんとか？) 　うっかりメイキング動画を見ちゃいましたが、なんなのこの夫婦。結婚10年でこの初々しさか。
　わけもなくふたりをキライになりそうですので、話しを元に戻しましょう。 　これだけ低迷している養命酒ですが、なぜか株価はキレイに上昇しているのです。去年の6月に1,600円だった株価は、11/17現在2,420円と約50%も上昇、年初来高値をばく進中です。自己資本比率が88%で、有利子負債ゼロの無借金経営は美しいのですが、投資家目線でみるとその盤石な資金で、企業を成長させるための投資をしろや、となります。 　イメージとしては、稼ぎ力のない、いいとこのお坊ちゃん。稼ぎ力がないといつかその潤沢な資金も尽きてしまいます。ですので、財務のよさがこの株価の上昇をもたらしているとは考えづらい。 　となると、今年5月に初めて導入した優待制度のおかげ？　3年以上保有の株主はさらに優遇されるため、長期保有の株主（売らない）が多いことかなー？　なんか納得いく答えが見つからないので、とりあえず養命酒をこの冬飲み続けて考えてみますわ。 ＜文／藤川 里絵＞