まともな就職経験なし。おまけに数字オンチのシングルマザーが、株式投資を始めて7年間、年間損益負けなし。著書「月収15万円からの株入門 数字オンチのわたしが5年で資産を10倍にした方法」も好評な藤川里絵氏が、日々四季報を眺めながら感じたことをつづる投資連載 　ダイエット中の外食って、ほんと悩みますよね？　若いときは食事を抜くという強引な方法で体重を落とすこともできましたが、大人になった今、その方法はかえってリバウンドをもたらし、なおかつ太りやすい身体になってしまうという知恵もつきました。 　さて、今日のランチはどうしょう。カロリー控えめで、野菜がたくさん採れて、タンパク質もきちんと取れて、お財布にもやさしい、そんなお店はどこですか？　 　そんな無謀な問いかけにもきちんと答えてくれるのがわたしの愛する会社四季報です。 　ありました、ありました。 　まさかの吉野家ホールディングスの記事欄（2017年3集）に「顧客の健康志向意識したメニュー等商品投入頻度増やす」。 　吉野家が健康志向を意識?? 　吉野家といえば「早い」「安い」「うまい」で、部活帰りのお腹を好かせた男子学生や、徹夜明けのくたびれたサラリーマンの駆け込み寺。それが何やら方向転換してるのでしょうか？ 　株価が上がるキッカケのひとつに、企業の体質変化があります。牛丼戦争では「すき家」に追いつくことができず悔しい思いを強いられている吉野家が、新たな道を模索しているのかもしれません。 　ここはやはり・・・・・・・行っちゃいますか？ 　オシャレタウン青山一丁目にある吉野家です。 　じつはこれがわたしの吉野家デビュー。つゆだくだのなんだの、注文のお作法を知らないのですが大丈夫でしょうか？ 　外から見る限り、サラリーマンらしき男性ばかり。ラーメン屋はひとりで入るのに抵抗ないのですが、牛丼屋はなぜか二の足を踏んでしまいます。しかし、何事も経験経験。 　恐る恐る店内に脚を踏み入れると、カウンターにズラリとメンズが並んでおります。「2階席へどうぞ～」というお店のお姉さん（推定32歳・パート勤務）のやさしい声に励まされ、2階へ上がってみるとそこもまたサラリーマン天国。このあたりはオフィスが多いせいでしょうか？　女性ひとりという状況に戸惑いながらも、カウンター席に座ろうとした瞬間「ご注文お決まりですか？」って。 　早いわっ！　まだ座ってないし、メニュー見てないし。 　新米らしきおじいちゃん店員さん（推定78歳・趣味/相撲観戦）が、ベテラン店員さんに「お客さんが座ってから声掛けてね」とアドバイスを受けています。 　どんな人生を歩んで、今、吉野家で働くことになったのか、おじいちゃんの人生に思いを馳せながらメニューを見たところ、たしかにあります！　健康志向意識したメニューが！ 「ベジ牛」半日分の野菜がとれる！ 　今か今かと待ち構えていたおじいちゃんに「ベジ牛定食ください」とオーダー。 「こちらは少しお時間いただきますがいいですか？」 「はい。大丈夫です」 ― 5分後 ― 「お待たせしましたー！」