デビュー20周年のSHAZNAが再始動にかける想い「もう一度、次の世代を刺激するような音楽を残したい」
数多の個性派ロックバンドがひしめき合っていた90年代後半。そんななかでも、女性と見紛うようなIZAMのルックスとキャッチーなメロディでひときわ異彩を放ち、一世を風靡したバンドがSHAZNAだ。長らく活動を休止していたが、今年デビュー20周年を迎えての再始動を発表。しかも、なんと女性メンバーを3人も加えての活動再開だという。40代前後の読者のなかには、まさに“SHAZNA直撃世代”の方も多いはず。新体制となって帰ってきた彼らに、新体制に懸ける意気込みを聞いてみた!
――デビュー20周年おめでとうございます。8年ぶりとなる再始動ですが、ここにきて女性新メンバーが3人も加わったことには驚かされました。その真意は?
IZAM:もともとSHAZNAは何でもありのバンドでしたし、せっかく再始動するなら、皆さんに向けて何らかのサプライズが必要だと思いました。僕ら自身も刺激が必要でしたし、これまでSHAZNAのサウンドになかった要素を新たなメンバーとして引き入れたいなと。そこで、もともと実力を知っていたドラムの夏芽、セカンドボーカルのRaychell、サックスのAsukaに声をかけました。結果的に男性3人、女性3人の合コンみたいな斬新なフォーメーションのバンンドになって……まあ、僕は中間ですけどね(笑)。
――なるほど。デビュー時からのSHAZNAの代名詞である華やかな衣装やメイクは現在も健在ですが、オリジナルメンバーの3人は久しぶりに“スイッチ”を入れてみてどんな心境ですか? また、当時と今とで“変化した部分”はありますか?
NIY:率直に言うと、疲れますね(笑)。とはいえ、やっぱり衣装を着てメイクをすると気持ちが引き締まります。あの頃より精神的に大人になったことで、こうした取材にも精一杯応えたいという気持ちも出てきましたね。個人的に昔は尖っていた部分があるので、注目してもらえることのありがたさを分かっていなかったかもしれません。20年経って反省しています(笑)。
IZAM:はははは(笑)。僕は若い女のコが3人も入ったので、メイクも立ち振る舞いも「こいつらに絶対負けねーぞ!」というライバル心を密かに抱いています。
A・O・I:僕は新しいメンバーが加わったことで、バンドの空気も自分のテンションもこれまでとは変わったことを実感しています。とにかく12月の20周年ライブを成功させて、思い切った方向性の楽曲にも挑戦していきたいですね。
IZAM:ちょうど昨日、昔のPVを観返していたのですが、「地味だな」って思ったんです。今はカラーコンタクトも当たり前の時代だし、女装や男装の文化もどんどん進化しているわけで。だから昔の僕らがやっていたことが地味に見えるし、今の気分や時代に合ったビジュアルをクリエイトしていきたいと思っています。自分たちに自信がなければこういうスタイルではやれないですし、どんな意見も受け止めていきたいですね。
「皆さんに向けて何らかのサプライズが必要だと思った」
「今、昔の僕らを観返したらすごく地味に見えた」
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