ジェリコ:もうひとつ話しておきたいことがある。
――なんでしょう?ジェリコ:テツヤ・ナイトー(内藤哲也)のことだ。
――内藤ですか?ジェリコ:オレとオメガの試合が東京ドームのメインイベントになったことで、記者会見で不満を口にしていたただろ。オレはそのコメントを聞いてガッカリしたね。
――もうちょっとくわしくお願いします。ジェリコ:ジェリコ対オメガ、アルファ対オメガの闘いとカズチカ・オカダ対ナイトーのIWGPヘビー級タイトルマッチ。このふたつの試合のうち、どちらがより重要な、どちらはよりマーケティング的な価値のある試合であるかを決めるのはファンなんだよ。新日本プロレスも、オレの試合のほうがより商品価値が高い、チケットセールスが伸びると判断したからメインイベントにラインナップしたわけだ。
――なるほど。ジェリコ:ナイトーは、メディア向けの記者会見でああいう発言をしたことで、彼がいかに小物smallであるか、彼がオレとは同じレベルにはいないという現実を世界じゅうにさらしてしまったんだ。恥を知れといいたいねHe should be ashamed of himself.
――内藤が小物ですか!?ジェリコ:カード編成の順番に文句をつけるヒマがあったら、彼自身がオカダとのタイトルマッチでいかにベスト・パフォーマンスをみせるか、どうやったら彼の試合がその日のベストマッチになるのかということに知恵をしぼるべきなんだ。この試合はオレのこれまでのキャリアのなかでいちばん大切な試合になる。だから、オレはオレのベスト・パフォーマンスを披露するつもりだThe biggest match, The greatest performance.
取材・文/斎藤文彦