40代シングルマザーの悲痛な悩み「亡き夫の家族と一緒にいたくない…」――“死後離婚”のススメ
死後離婚をすれば死んだ配偶者の血族との関係が切れます。そうすれば、遺産を相続することもできなくなりますが、義父母の介護や墓の管理に対する責任から逃れることができます。結婚は両人の合意によってなされるものです。配偶者が死ねば、婚姻関係がなくなるのだから、婚姻によって生じた姻族については一旦、白紙になるのが筋だと私は考えます。
夫の親族との関係を続けたい人はそうすればいいし、そうでない人は「姻族関係終了届」を出して「死後離婚」すればいいと思います。夫の遺骨については、分骨するという形で折り合いをつけることができると思います。それと同時にあなたはまだ42歳なのですから、自分と子供の将来のことも考えなくてはなりません。再婚についても考えたほうがいいでしょう。あなた自身の老後についても考えておく必要があります。
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将来の自分をシミュレーションするなかで、老後お世話になるかもしれない介護施設やサービスをしっかり確認しておくことです。
家計経済研究所の2016年の調査によると、在宅介護にかかる費用は月額平均約5万円。そのうち、介護サービス利用分は1万6000円となっています。あくまで平均値なので、それぞれ要介護の度合いなどによって開きがあるはずです。
有料老人ホームなどに入るとしたら、どのくらいのお金が必要になるでしょう? 基本的には入居一時金と月額料金が発生します。その料金はまちまちですが、たとえば東京の場合、入居金ゼロの場合で月額20万円から40万円というところが多いようです。あなたの地域の施設にどのようなものがあるか、ネットで検索して調べてみてください。そのほかに、シニア向け分譲マンションやケアつき高齢者住宅などがあります。これにはさらに多くのお金が必要で、入居一時金に数千万円から高いもので数億円が必要で、月額利用料金は数十万円。明らかに、富裕層に限られたものだと考えた方がいいでしょう。
(『40代でシフトする 働き方の極意』34~35頁)
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自分と子供の将来を考えるならば、死んだ夫の家族との関係に煩わされるのは時間とエネルギーの無駄です。「死後離婚」して人生を切り替えることをお勧めします。
【今週の教訓】
死後離婚して人生を切り替えましょう
【佐藤優】
’60年生まれ。’85年に同志社大学大学院神学研究科を修了し、外務省入省。在英、在ロ大使館に勤務後、本省国際情報局分析第一課で主任分析官として活躍。’02年に背任容疑で逮捕。『国家の罠』『「ズルさ」のすすめ』『人生の極意』など著書多数’60年生まれ。’85年に同志社大学大学院神学研究科を修了し、外務省入省。在英、在ロ大使館に勤務後、本省国際情報局分析第一課で主任分析官として活躍。’02年に背任容疑で逮捕。『国家の罠』『「ズルさ」のすすめ』『人生の極意』など著書多数
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