更新日:2022年11月29日 11:50
恋愛・結婚

40代シングルマザーの悲痛な悩み「亡き夫の家族と一緒にいたくない…」――“死後離婚”のススメ

【佐藤優のインテリジェンス人生相談】 “外務省のラスプーチン”と呼ばれた諜報のプロが、その経験をもとに、読者の悩みに答える! 悩み◆亡き夫の家族と一緒にいたくない 未亡人(ペンネーム) パート従業員 女性 42歳  私は昨年、夫をがんで亡くしました。12歳の息子と6歳の娘がいます。息子は私の連れ子です。夫と再婚して子供ができてから夫の両親の家に住まわせてもらうようになり、今も両親と一緒に住んでいます。しかし、夫が亡くなってから、両親の対応はみるみる変わっていきました。  そのきっかけは夫の姉です。夫のお葬式のとき「これからも仲良くしていきましょうね」と言っていたのに、勝手に夫の遺品を売りさばき、それを私が咎めると「一部は私のものでしょ!」と激高。義父母の前で「あなたのせいで弟は病気になったんじゃないの?」などと言いだすようになりました。夫と一緒のお墓に入りたいけど、もう夫の家族と一緒にいたくはありません。私はどうしたらいいでしょうか? アドバイスをよろしくお願いします。 ◆佐藤優の回答 「死後離婚」の手続きを取ればいいと思います。夫は死んでいるのになぜ離婚する必要があるのでしょうか。 ================
 結婚してできた配偶者の血族との姻族関係は、離婚をすれば自動的に終わる。しかし夫か妻の一方が亡くなった場合、関係を終了するには役所へ「姻族関係終了届」を出す必要がある。これが「死後離婚」とよばれる。  法務省によると、2015年度の届け出数は2783件。’06年度からの10年で1.5倍に増えた。戸籍には、姻族関係終了の届け出日が記載され、受理した役所が受理証明書を発行してくれる。
(2017年6月5日「朝日新聞デジタル」) ================
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姻族については一旦、白紙になるのが筋
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’60年生まれ。’85年に同志社大学大学院神学研究科を修了し、外務省入省。在英、在ロ大使館に勤務後、本省国際情報局分析第一課で主任分析官として活躍。’02年に背任容疑で逮捕。『国家の罠』『「ズルさ」のすすめ』『人生の極意』など著書多数

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