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「中国産」のトマト缶が「イタリア産」として売られているワケ

添加物だらけのトマト缶“ブラックインク”とは?

 遠いヨーロッパまで運ばれる中国産の濃縮トマト。衛生基準を満たせずに“追い返された”ドラム缶が最終的に行き着くのは、アフリカ諸国だ。酸化・腐敗して真っ黒になったトマトは“ブラックインク”と呼ばれる。 「ガーナにある中国企業の工場でブラックインクの入ったドラム缶を見つけたんです。その多くは錆びていて、蓋も外れたまま、吹きさらしにされていました」  もちろんブラックインクはそのまま市場に流れるわけではない。 「デンプンや食物繊維を加えてとろみを出し、色をごまかすため着色料などを投入するんです。ガーナでは添加物を調合する科学者にも会いました。なんと彼の“レシピ”は、濃縮トマト31%に対して、添加物が69%というものでした」  中国産トマトがヨーロッパ産として、世界中に輸出される。衛生基準を満たさないブラックインクがアフリカの市場へと流れる……。世界規模の大問題だが、我々日本の消費者にできることは? 「日本はトマト缶の輸入大国です。消費者の多い日本が声をあげれば、流通の透明性も大きく変わるはず。まずはこういった問題に興味を持つことが大切だと思います」 【ジャン=バティスト・マレ氏】 『ル・モンド・ディプロマティーク』『シャルリー・エブド』などに寄稿するフランス人ジャーナリスト。2017年に刊行された『トマト缶の黒い真実』が国内外で大きな話題となった <取材・文/林泰人> ※『週刊SPA!』3/27発売号「日本の[種子ビジネス]が危ない」より
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週刊SPA!4/3号(3/27発売)

表紙の人/ 平 祐奈

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