二度と見られない!? 小林よしのりの山尾志桜里応援演説をプレイバック
そして2015年の6月、安保法制の審議で国会が揺れている最中に小林氏が自民党の勉強会に呼ばれながらも直前にキャンセルになった事件などを紹介しつつ、自らの立場を表明する。
「わしは本来、まさにタカ派なんですよ。そして、バリバリの保守なんですね。それで立憲民主党の応援をすると『自分の考えを変えたのか、変節したのか』とみんなに言われるわけですよ。今後、自民党と公明党の与党で3分の2を取られると、憲法改正が具体的になってきます。しかし、自民党の改憲案(2012年版)はわしの目から見ても危ない。わしがやっていることは全部、日本を保守するためだから。わしが保守、真性の保守。安倍政権は保守じゃない!」
すると場内からは「そうだ!」という声と賛同の拍手が沸き起こる。話はさらに改憲の内容に及び、「この議論に国会で必要なのが山尾さん」と持ち上げつつ、山尾氏の意外な面を紹介する。
「法律論で戦える論客が必要なんですよ。これが立憲民主党の中に、本当に数人しかいない。その一人が山尾さんです。山尾さんは、やっぱり法律に関してはものすごく詳しいし、勉強している。だいたい、『自分のゆとりの時間に何をするのが好きですか?』と聞かれたときに、『自分が質疑をした議事録を読むのが楽しい』と。こんなヘンな人間はいないですよ(笑)」
そして、「安倍政権との闘いのためにどうしても山尾志桜里が必要」と言いながら、保守である小林氏と左派・リベラルの考え方の共通点を紹介していく。
「保守とリベラルは極めて近いんですね。守りつつも少しずつ変化させていく、修繕していくっていうのが、保守の考え方なんです。わしも本当は右派・保守と言われる人間ですけれど、最近は共感する政策がどういうわけか、左側の人と一緒になっちゃった(笑)。どうしてもやっぱり原発が許せないわけですよ。そして、共謀罪みたいな内心を縛る法律には表現者として反対。安保法制もアメリカに追随することになるから反対」
さらには共産党の反グローバリズムや反・新自由主義のスタンスには一定のシンパシーもある、と表明したのち「さっき(別の弁士が)公明党をものすごいバッシングしていたから、これ大丈夫なのかな、とわし思ったりして。ここに公明党の人いたりしないのかな、排除していいのかな、と思っちゃったんたけど(笑)」とまたもや会場を沸かせながら、「(選挙協力をしていた)共産党の人たちもぜひ全力をあげて山尾さんを応援してほしい!」と選挙演説を締めていた。
この演説を聞いたら、次回以降も選挙応援を頼まれてしまうと思うが、本当に二度とやらないのだろうか?
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