エンタメ

再起を図る松坂大輔に“焦り”を感じさせた監督とは?――村橋ゴローの「アナタの代わりにラジオ聞いときました〈第7回〉」

中谷一郎(JAXA名誉教授)「ロボットは必ず人間を凌駕します」

『伊集院光とらじおと』(3月27日O.A/TBSラジオ)  この日のゲストは、JAXA(宇宙航空研究開発機構)で名誉教授を務める中谷一郎さん。’81年からJAXAに勤務し、火星探査機「のぞみプロジェクト」や小惑星探査機「はやぶさ」の運営にも関わった、とにかくアタマが超良くて超エライ人です。そんな中谷さんの専門はロボットと宇宙開発。しかしトークの内容は難しいものではなく、「独自の進化を遂げたロボットが我々人類を支配し……」的な僕らが一番知りたい“ロボットの未来”についてわかりやすく語ってくれました。  まずは「ロボットはいつか人間に追いつき、追い抜くのか」という伊集院さんの問いに、「それは確実に追い抜くと思います」と断言する中谷さん。そして話題は、ロボットが心を持つ時代はやってくるのか? という話に。 中谷「人間とまったく同じような心を持つようになるのかというのは大問題で、専門家の間でも議論はわかれています。でも私は、必ず心を持つようになると思いますね。極めて人間的な判断ができるようになる。(例えば)審美眼を持つようになる。美しい絵を観て感動したりとか。今はまだできないですけど、ロボットは必ず人間を凌駕すると思っています」 伊集院「例えばロボットが宇宙に行って、ロボット基準の美しいデータ(写真)を送ってくる。そのロボットの美しさの基準が人間のそれを超えたとき、人間はそれを美しいと感じるんですか?」 中谷「審美眼に関しては、人間を超えることはできないと思いますね。でも追いつくことはできます」  しかし「人間はどこを美しいと思うのか」というデータ解析をすべて終えているため、我々凡人以上の審美眼をロボットは備えるようになるという。では、そうした価値観や倫理観は、どうロボットに埋め込むのだろうか? 新井麻希(番組アシスタント)「昔ネパールに行ったとき、ネパールの人って『ありがとう』『ごめんね』を言わないんですよ。なぜなら相手との壁をつくってしまうという理由から。でも『ありがとう』『ごめんね』は日本では大事じゃないですか」 伊集院「人間が、『よりお金が儲かるほうに行動しなさい』と言えば、ロボットはお金を基準に行動すると思う。だから最初に、どんな基準を人間が与えるのか?」  この難問を、中谷さんはサラリとこう言う。 中谷「(ロボット開発の)最初の100年~300年はそこが重要になると思います。でもそこから先は、ロボットが自分でロボットを設計して改良するという、そういうフェーズに必ず入りますから」 伊集院「そうなるとロボットが価値観を変えていくこともある?」 中谷「そうです。それはもう人間の手の及ばないところで、進化していくと思います。必ずそうなるでしょう。300年後ぐらいには、人間に取って代わっているだろうと」 伊集院「300年後かあ! 俺はいないからいいや! って話でもないし(笑)。そのころの“人類”って何を指してるかもわからないし、ゾッとするね。ロボットが人類を名乗ってるかもしれないし」  人間は駆逐されロボットこそが人類、まさにSF映画の世界の話だ。 中谷「その通りですね。私はそれを“ヒューロ”と呼んでいるんですけど。ロボットと人間が融合して、新しい生物ができる。新種の生物、地球上の生物の進化の過程でできた、新しい生物であると。それがヒューロ。必ずそうなると思いますね」  ここで伊集院さんの「人間にとって、紙くずとラブレターは相当違う。それもロボットは判別できるのか?」との問いに、中谷さんは「できる」と断言。しかも「その程度の判断」とも答えている。伊集院さんはさらに意地悪な質問を。 伊集院「じゃあ新しい彼氏ができたあとのラブレターは(女性にとって)ゴミじゃんか。元カレからもらったラブレターはさ。この判別は?」 中谷「それはできない(笑)。心を持つようにならないと。でもそれはだいぶ先になりますけどね」 伊集院「でもそういうことを論じていくと、最終的には“人間とは?”という話になってきますよね」 中谷「その通り。ロボット研究者のなかには、人間にしか関心がないっていう人もいますから。それを調べるために、ロボットを道具として使っていると。そういう研究者の人、けっこういますよ」 伊集院「そりゃ、そうなりますよね。人間を超えるものを作ろうとしてるのに、人間を定義できなかったらどうしようもないですもんね」  ロボットの話を突き詰めると、人間とは? の話になる。聞けば聞くほど興味深いのだが、これを朝の10時から淡々と流してるってとこが一番凄いよな、ラジオって(笑)。 【村橋ゴロー】 1972年生まれ。ほとんどの家事とまあまあの育児をこなす、ライター・コラムニスト。千原ジュニアや田村淳など芸人連載の構成を多数手掛ける。その一方、ママ向けサイトit mamaでは、「どの口が言ってるんだ」という感じだが、妊活や育児についてのコラムを執筆中。また、『ゴー! ゴー!! バカ画像MAX』シリーズ(KKベストセラーズ刊)は累計190万部を突破。近著に『俺たち妊活部「パパになりたい!」男たち101人の本音』(主婦の友社刊)がある。Twitterは、 @muragoro
1
2
Cxenseレコメンドウィジェット
おすすめ記事