「スマホのワイヤレス化と歩調を合わせるようにコーデック技術や音質の改善、Bluetoothのバージョンアップが進んでいます。また、老舗のヘッドホンブランドによる新規モデルの投入や新規ブランドの市場参入、さらには定番モデルのワイヤレス化など、熱い視線が集まっています」 　なかでも、高い臨場感を体感したい人はスカルキャンディー「Crusher Wireless」がオススメ。 「音質の良さはもちろん、特筆すべきは振動システムです。いわゆるバイブレーション機能を搭載し、音楽を聴く楽しさ＝ライブ感がアップ。左右で独立したサブウーファーの振動によって、音楽はもちろん、映画やゲームなど映像でリンクするように立体的なサウンドが体感できます」 【スカルキャンディー Skullcandy Crusher Wireless Black】 新たな振動システムStereo Haptic Bass高解像度ユニットなどを搭載。従来はモノラル再生で左右同じ振動だったが、ステレオ再生のように左右で異なる振動を生み出す 店頭価格：2万310円（税込） 重量：約275g 連続再生時間：最大40時間 　ハイレゾ対応こそしていないが、高音質かつハイデザインの本商品が2万円そこそこで買えるのは破格。そして最後に紹介するパナソニックの「PR-HD600N-K」もワイヤレスの逸品だ。 「ワイヤレスながら、音質はハイレゾ相当の高解像サウンドを実現。また、3種類のノイズキャンセリング機能を搭載。ボイススルーという外音取り込みも可能なので移動時の安全性や機能面も確保しています。連続20時間再生が可能で、音質・機能面・再生時間の三拍子が揃った秀逸なモデルですね」 【Panasonic　RP-HD600N-K】 外部の騒音状態に合わせて3つの強度からノイズキャンセリングが選べる。人間工学に基づいた快適な装着感を実現し、3Dボールジョイント機構と3Dイヤーパッドを採用 店頭価格：3万1880円（税込） 重量：約286g 連続再生時間：約20時間 　また、音質や機能面で優れるだけでなく、松田氏によれば「ファッションアイテムとしても従前以上にクールなモデルが目白押しになっている」とのこと。利便性を追求するならばイヤホンタイプに軍配が上がるだろうが、極上の音楽体験を堪能したい人は今回取り上げたようなヘッドホンをチョイスするのもいいだろう。 取材・文／加藤純平　撮影／長谷英文　モデル／倉田夏希