SUVブームは終わらない!? ジャガーの新型SUVはアルファードを買う根性があれば買える!
ただし、ジャガーの業績は好調でした。親会社がフォードからタタになってから、カネは出すけど口は出さない方針となり、自由にクルマを開発させてもらえるようになって中身がメッチャ良くなった。昔はジャガーといえば故障が付きものだったけど、もうそんなことはまるでない。
しかもデザインがいい。メチャメチャ美しくてカッコいい。なにしろジャガーのデザイン部門を率いるのは、天才イアン・カラム氏。近年の超カッコいいアストンマーティンをデザインした方でもあります。
現在、世界はブランド統一デザインの時代。ジャガーと言えばどのモデルも似たような顔をしてないと、新興国のお金持ちは見分けがつかない。そのため、2年前に出たジャガーFペースは、ジャガーのセダン、XFやXJソックリの顔つきで、車高だけを高くしたようなステキな仕立てでございました。
そして今回のEペースは、ジャガーのスポーツカー・Fタイプにソックリの顔つきのまま、車高を高くしております。スポーツカーの車高を高くしただけみたいなフォルムのため、全体にとても丸っこくなり、ボディカラーが黒一色だとまるでフンコロガシですが、これが実にカッコいいフンコロガシなのですから、さすが天才イアン・カラム。
「んなこと言ったってジャガーなんて、値段高いんだろ」
そう思われることでしょう。確かに今回試乗したのは約700万円の高級グレードでしたが、Eペースは最安451万円から! アルファードを買う根性があればEペースだって買える! 10年後に中古車を狙えば、N-BOXの新車より安く買えるかも!? そう思うと、ニッポンの未来が明るくなってくる気がしませんか? チェスト行け~!
【結論】
自動車業界ではいま「SUVブームはいつ終わるのか」「次のブームは何が来るのか」が話題ですが、まだその気配は微塵もありません。石油ショックみたいなもんがきて、燃料代がガバッと上がれば別でしょうが1962年東京生まれ。慶大法卒。編集者を経てフリーライター。『そのフェラーリください!!』をはじめとするお笑いフェラーリ文学のほか、『首都高速の謎』『高速道路の謎』などの著作で道路交通ジャーナリストとしても活動中
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