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初心者が「本格的なバー」で恥をかかない方法。1杯目は何を頼めばいい?

― 30代が知らないと恥ずかしい! 今さら聞けないお酒のキホン第3回 ―

そもそもBARの語源ってなに?

 社会人になったばかりだと、オーセンティックなBARに行ったことがないという人も多いのではないでしょうか。まず、ざっくりとBARにまつわる単語をおさらいしておきましょう。  BARとは酒場という意味です。ビアBARと言えばビールをメインに出しますし、ダーツBARなら飲みながらダーツができます。ダイニングBARでは食事ができますし、ジャズBARならジャズが流れています。次々といろいろな〇〇BARが登場しており、今後も増え続けることでしょう。

オーセンティックBARの雰囲気は独特ですが、決して排他的ではありません

 ちなみに、BARはアメリカ生まれの単語で、由来は酒樽から客が勝手に飲めないようにバー(棒)を置いたからとか、酒を飲みに来た人の馬をバーにつないでおくとか、カウンターの下にバーを置いて足を載せていたとか諸説あります。あまりにあやふやなので、無理に触れないほうがよいでしょう。  もうひとつ「ショットバー」という言葉もあります。昭和の昔、日本では飲み屋と言えばボトルキープするのがキホンでした。そんななか、1杯いくらで飲める新しい形態がショットバーだったのです。とはいえ、今の時代BARでは1杯ずつ頼むのが普通です。和製英語ですし、特に必要がない限りは使うことはないでしょう。  冒頭で、オーセンティックなBARと述べましたが、これは本格的なBARという意味です。一般的に、ちょっと暗めの静かな店内で、カウンターの奥にぴしっとしたバーテンダーがいて、その背後の棚にお酒の瓶がずらっと並んでいるBARといった感じです。映画やドラマのなかで見かけるおしゃれなお店ですね。オーセンティックBARという言葉には特に定義はなく、お店側が名乗ることもありません。お客さんが判断するものです。

初心者がBARに行くなら早い時間がいい理由

 さて、新社会人と話していると、オーセンティックBARに1人で入るのは怖い、と言います。確かに、筆者もサバイバルゲームをやってみたいのですが、1人では行きづらいです。愛好者からは「気軽に来てよ」と誘われているのですが、何をどうすればいいのかわからないと不安ですよね。そこで今回はBARデビューの際、まずは何をどうすればいいのかを紹介。「はじめてのオーセンティックBAR」をガイドさせていただきます。  まずは服装ですが、短パンサンダルのような格好はNGです。スーツやジャケットであれば完璧なので、仕事帰りなら問題ないでしょう。常識的な格好であれば普通は問題ないのですが、ドレスコードを決めているBARもあります。筆者もジャケットを着ていなかったので入れなかった経験があります。BARに行くタイミングは食事のあとの2軒目がぴったりです。お酒が入っていても構いませんが、泥酔状態で1杯引っかけるという使い方はNGですので注意してください。  ただし、初めて行くなら、ちょっと早い時間に行く手もあります。店内が空いていれば、そのぶんリラックスして楽しめます。

Googleよりも便利なBAR探しのサイト

 次はお店選びです。初心者は「BAR-NAVI」というサントリーが運営しているバー検索サイトを使うとよいでしょう。GoogleからいいBARを探すには、テクニックが必要になるからです。地域を選んだら、バーのタイプは「オーセンティックバー」を選択。「バーの特徴・雰囲気」は指定しなくて構いませんが、「初心者歓迎」を選んでもいいでしょう。そして予算を選びます。予算はあくまで目安で、さくっと帰れば安くなりますし、杯を重ねればオーバーします。価格帯としては3000~7000円が一般的です。

日本最大級のバー検索サイト「BAR-NAVI」

 名前や写真、簡単な紹介文を見て、いいなと思ったら行ってみましょう。ここで口コミを検索したりする必要はないと思います。そのBARに合うか合わないかは人それぞれです。まずは肌で雰囲気を感じましょう。
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1杯目は何を頼めばいいのか?
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