更新日:2022年12月30日 09:37
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初心者が「本格的なバー」で恥をかかない方法。1杯目は何を頼めばいい?

1杯目は何を頼めばいいのか?

 では、さっそく突撃しましょう。わざわざ友人を呼ばなくても、1人で問題ありません。中に入ったら、スタッフの案内で着席します。おしぼりとともにメニューが出てくれば、目を通しましょう。出てこない場合は、「メニューはありますか?」と聞いてみましょう。メニューがなく、「お好みを言ってください」とか「どんな感じでいきますか?」と言われることもあります。オーセンティックBARでは、メニューを用意していないことが多々あるのです。  これは、お酒を楽しんでもらうため。BARには多数のお酒があり、その組み合わせで膨大な数のカクテルも作れます。それをリストにしたところで、すべてがわかるお客さんはほとんどいません。リストを渡すとそこから強制的に選んでしまい、満足度が下がってしまう可能性があります。そのためバーテンダーと会話し、気分や好みに合わせて、最適なお酒を決めるのが楽しいところなのです。

もちろん何を頼んで飲んでもOK! ただし、よくわからないならバーテンダーとコミュニケーションしましょう

「僕、BARに来たのは今日が初めてで・・・・・・」なんて、盛り上がること間違いなしでうらやましいです。とはいえ、初心者は気を配るところが多すぎると、てんぱってしまうかもしれません。  そんな時は、まずは自分でオーダーしてしまいましょう。お店側としては、置いてあるお酒はなんでも注文してもらってOK。「とりあえず生」でも問題なし。それどころか、生ビールは消費期限があるので一定数飲んでもらう必要があります。その人が映画や小説で見聞きしたことがあるお酒を注文するのも面白いかもしれません。ジェームズ・ボンドが飲みまくっているカクテル、興味ありますよね。  本来であれば、何を注文してもいい。これが原則ですが、普通のビールを頼んで特に何も感じなかったり、名前だけ知っているマティーニを頼んだらきつくて飲めなかった、となるともったいないでしょう。お節介ながら、1杯目にオススメのお酒があります。

マティーニと言えばジェームズ・ボンド

 お酒をソーダもしくはトニックで割ったロングカクテルです。ハイボールとかジントニックなどですね。ウォッカのソーダ割でもラムトニックもオススメです。理由はいくつかあります。気軽に頼めて、どのBARでも必ず材料があります。比較的価格が安いのもうれしいところ。酒豪でも体調にはばらつきがあるので、アルコールが低めのお酒で調子をチェックしておくといいでしょう。定番カクテルなので味も間違いありません。それどころか、居酒屋などで飲んでいた同じ名前のカクテルとクオリティが格段に違うことで驚くのではないでしょうか。同じ角ハイボールでも、オーセンティックBARの1杯は明らかに美味しいです。この秘密は、また別の回でご紹介します。  ハイボールを頼んだ場合は、ウイスキーの銘柄を聞かれます。ジンやウォッカだと、ベースの銘柄は聞かれないことが多く、聞かれてもおまかせでOKです。ただ、ウイスキーは指定した方がよいでしょう。角瓶があるとわかっているなら角でいいのですが、オーセンティックBARだと置いていないことがあります。そんな時、世界一売れている銘柄を指定すれば、間違いはありません。スコッチウイスキーであれば「ジョニーウォーカー」、シングルモルトウイスキーであれば「ザ・グレンリベット」、バーボンウイスキーなら「ジムビーム」です。もちろん、どんなウイスキーを指定しても構いません。筆者は、シングルモルトスコッチウイスキーの「タリスカー」や「ラフロイグ」のハイボールが大好きです。

世界で一番売れているバーボンウイスキーが「ジムビーム」です。現在はサントリーの所有となっています

 グラスが出されたら、幸せな時間の始まりです。楽しんでください。 <文/柳谷智宣> 柳谷智宣
お酒を毎晩飲むため、20年前にIT・ビジネスライターとしてデビュー。酒好きが高じて、2011年に原価BARをオープン。2021年3月には、原価BAR三田本店をオープンした。新型コロナウイルス影響を補填すべく、原価BARオンライン「リカーライブラリー」をスタート。YouTubeチャンネルも開設し生き残りに挑んでいる
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