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「破産しやすい人の特徴」と「破産しないための7つの習慣」

 給料は上がらない。それでも物価は上がっていく。ギリギリの生活を送りながら、家計の破産も「明日は我が身」と感じる人も少なくないはず。「自己破産件数」は13年連続で減少してきたが、ここにきて微増しているという。  借金に手を染めるきっかけは、生活苦、給料の減少、教育資金、奨学金の返済、浪費・遊興費、投資の失敗など多様。その先には、自己破産、もしくは破産したくてもできず真綿で首を絞められるようなジワクジワと続く生き地獄、逆に自己破産ですべてを失ったがリセットして新しい人生を歩みだす人……さまざまな人間模様がある。 破産したらこうなった

専門家がチェック!自己破産を回避するための7つの処方箋

 人はなぜ家計破たんに陥ってしまうのか。そこで破産に陥る人の考え方の特徴を、精神科医の春日武彦氏に分析してもらった。 「まず、自己破産に陥る人の特徴は“意地っぱり”。自分でも『これ以上の借金はまずい』とわかっていて、意地や見えさえ捨てることができれば破産を防げるかもしれないのに、これまで貫いてきたポリシーやスタイルを曲げられず、散財を続けてしまうんです。あとは“習慣に固執”するタイプ。人間は自分の習慣を変えることに多大な心理的負担を感じます。浪費やギャンブルにしても『次でやめる』と先送りにしたり、『なんとかなる』と楽観的思考を持ちすぎるからこそ、いつまでも借金という悪癖から逃れられないんです」  ファイナンシャルプランナーの藤川太氏は、「破産しがちな人」の特徴についてこう指摘する。 「『無料』や『お得』などの言葉に弱く、目先の利益や楽しみを優先しがちな人は破産に陥りがちです。あと、子供の教育費やマイホーム資金など『この支出は譲れない』という“聖域”が多い人も同様です。今の時代は親世代と同じような生活を求めるのは無理なのに、それに憧れて給料に見合わない生活を求めてしまうんです」  では、どうしたら破産を防ぐことができるのか。春日氏は「習慣を変えること」と提案する。 「悪癖を変えるのには多大なエネルギーが必要です。例えば、飲み屋などで豪遊しがちな人は、最初は『飲みに行かないように夜は早く寝る』など小さな習慣を取り入れ、生活を変化させて、悪癖を取り除きましょう。あとは、ストレス解消法の選択肢を増やすこと。買い物やギャンブルなどに走りやすい自覚がある人は、消費以外の方法で気分転換の方法を見つけるのが得策。また、浪費好きは見えっぱりが多いですが、とにかく見えを捨てること。身の丈に合わせた支出を意識しましょう」  仮に自分の支出が周囲に合わせられないがために、人間関係が崩れたとしても、それは捨てていい人間関係だと割り切るべきなのだ。
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一番大切なのは、「他人に頼る」ということ
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