借金で結婚に踏み切れない40代男 600万円を任意整理したけれど…
給料は上がらない。それでも物価は上がっていく。ギリギリの生活を送りながら、家計の破産も「明日は我が身」と感じる人も少なくないはず。「自己破産件数」は13年連続で減少してきたが、ここにきて微増しているという。
借金に手を染めるきっかけは、生活苦、給料の減少、教育資金、奨学金の返済、浪費・遊興費、投資の失敗など多様。その先には、自己破産、もしくは破産したくてもできず真綿で首を絞められるようなジワクジワと続く生き地獄、逆に自己破産ですべてを失ったがリセットして新しい人生を歩みだす人……さまざまな人間模様がある。
社会人なら収入に見合った生活をするべきだが、年収が減った場合でも一度上げた生活レベルを落とすのはそう簡単なことではない。
中堅IT企業に勤める橘亮介さん(仮名・42歳)は、5年前に転職で年収が580万円から450万円に大幅ダウン。しかし、連日飲み歩く生活を改めることができず、「転職2年で借金が600万円に膨らんでしまった」と振り返る。
「このままリボ払いで凌ぐのは厳しいと思いましたが、まだ自己破産する状況でもない。ネットで調べたら、裁判所を介さずに負債を大幅に減額できる任意整理という方法があることを知り、弁護士に相談しました」
すると、借金は600万円から5分の1の約120万円に圧縮。それを3年かけて返したという。
「返済額は月3万3000円程度で、無理なく返すことができました。弁護士には『中央労働金庫や共済に借金していたら職場にバレる』と言われましたが、そっちはなかったので会社は今も任意整理したことを知らないはずです」
ただし、飲み仲間の友人とは誘われても断ることが増えたため、今では疎遠になってしまったとか。

飲みは断ることが増え、友人とは疎遠に
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