更新日:2019年02月27日 17:38
お金

「破産しやすい人の特徴」と「破産しないための7つの習慣」

 一方、藤川氏が取り入れるべき処方箋として提案するのは「家計における固定費の見直し」。 「支出が収入を上回っている場合は、子供の教育費や趣味代、交際費など、今の固定費は本当に必要なものかを見極めて一度リセットを。案外、家族に借金を打ち明けていない人もいますが、それは絶対にNGです。借金の情報を共有することで、家族の意識も引き締まるので、浪費も減るはず。また、現時点で借金がない人でも、リストラや家族の病気などで急に収入が途絶えれば、リスクはある。そのため、貯蓄は年収1年分ぐらいあるのが理想的です」  そして、一番大切なのは、「他人に頼る」ということ。 「自己破産に陥る前に、家族や友人、専門家などに相談しましょう。破産寸前で客観性を失っている状態では、第三者の意見は貴重です。『このままで大丈夫』という根拠のない自信に陥る前に、他人にストップをかけてもらうことで危機を回避できます」(春日氏)  なお、自己破産など債務整理に対する弁護士相談料は着手金と成功報酬で4万~5万円程度。高い利息を考えると、借金が50万円以上あるなら相談したほうがほぼ確実に得をする。借金返済に苦しむ人は弁護士に相談すべし。 <自己破産しないための7つの習慣> ・無用な意地や見えは張らない ・消費以外のストレス解消法を持つ ・お金で買った人間関係は捨てていい ・固定費を一度リセットしよう ・借金がある場合は、家族に報告を ・年収1年分を目標に貯蓄しよう ・友達や専門家に支援やアドバイスを仰ぐことを恐れるな 【春日武彦】 精神科医。都立松沢病院精神科部長などを経て、医療法人社団成仁病院院長。『なぜあの人は平気であなたを傷つけるのか』(宝島社)など著書多数 【藤川太氏】 ファイナンシャルプランナー。「家計の見直し相談センター」代表として個人向け相談サービスを展開。著書に『サラリーマンは2度破産する』(朝日新書)など <取材・文/SPA!破産取材班> ― 生き地獄ルポ 破産したらこうなった ―
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