一流のホステスは、バッグと“昼間の格好”でわかる――銀座最年少ママ・桐島とうか
― 銀座の最年少ママ・桐島とうかの連載【漆黒革の手帖】―
今回は銀座のバッグ事情についてお話します。
「最近の銀座のホステスはどんなバッグを持つの?」
何人かの方から、こんな質問をされた事があります。確かに、銀座を歩いている女性の服装は華やかですし、私も銀座に来たばかりの頃は、綺麗なお姉さんを見つけては、その人の持ち物を観察し、よく真似していました。
最近の銀座でも、着物にバーキンを持っているホステスさんは沢山いますが、最近ヴァレクストラを持ってる人が多いような気がします。スタンダードなものが40万円くらいで、凝ったものはもっと高く、上品なデザインです。
鞄にお金をかけてるのに靴がダサい女性をよく見かけますが、残念に思えてしまいます。値段の高さを誇るのもいいけど、品良くそこそこの(バーキンほどはしない値段の)鞄にいい靴を履いてると、やっぱり全身に品が出るように感じます。少し前にすれ違ったホステスさんで、鞄はサンローランでDiorのヒール履いてたお姉さんは凄く綺麗だなと思いました。
数年前には、あるベテランホステスさんが
「銀ホス(銀座のホステス)にとってバッグはやはりステータス。攻撃力と同じだから普通のおしゃれ感覚とは違うよ」
と、私に教えてくれました。
また、一流のホステスは、昼間はホステスに見える格好をしないそうです。我々にとっては有名な『ホステス心得帖』(北新地社交料飲協会)にあった一節を載せておきます。
「一流のホステスはその人のムードが華やかであること。ただし、店用外出着と、生活用外出着が違うことを知らねばならない。ただ、地味すぎて生活が滲み出てしまっても駄目である」
銀ホスを判断する基準にはバッグや靴は重要なのかもしれませんね。ただ、本命の彼女を見極める際には、男性はバッグごときで女を見定めてはいけないと私は思うのです。
以上、桐島でした。
’92年生まれ。’15年に学習院大学経済学部卒業。学生時代に起業して失敗し、水商売の道に進む。銀座にあるクラブ「Monterey」でママを務め、お店に来ている顧客数は2500人、個人の月間売り上げは1000万を越える。習い事はフラメンコ、ゴルフ、料理。趣味は仮想通貨投資、競馬、着物など
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