雑学

アメリカンウイスキー=バーボン、スコッチ=シングルモルトの誤解。嫌味にならないウイスキー雑学

― 30代が知らないと恥ずかしい! 今さら聞けないお酒のキホン第7回 ―

 筆者はウイスキーが大好物ですが、最近、ウイスキーの美味しさを教えて欲しいと言われることが増えています。そのたびに、原価BARでウイスキージャーニーを開催し、添乗員のようにウイスキーの飲み方からウンチクまでを披露しています。

知っておきたいウイスキーの分類


 ウイスキーは一般的に、穀物を糖化させて発酵させたものを蒸留したお酒です。以前、本連載で紹介したように、ざっくりとビールを蒸留したものと考えてもいいでしょう。原料の穀物としてよく使われるのが、大麦やトウモロコシ、小麦、ライ麦です。珍しいところだと、あわやきび、そばといった穀物からウイスキーが作られることもあります。

琥珀色をしたウイスキーは最高の香りと味わいで、心を癒やしてくれます

 これらの材料から、ウイスキーを分類することがあります。大麦(モルト)を使うのであればモルトウイスキー。他の穀物(グレーン)を使うのであればグレーンウイスキーです。そのなかでも、ライ麦が主原料ならライウイスキー、コーンが主原料ならコーンウイスキーとも呼ばれます。モルトとグレーンをブレンドすると、原料費を抑えつつ品質を高められます。このウイスキーのことをブレンデッドウイスキーと呼びます。

ウイスキーで使われるモルトは二条大麦

 シングルモルトウイスキーとは、ひとつの蒸留所で作られたウイスキーのことです。もちろん、原料は大麦のみを利用しなければなりません。原料も高く付きますし、製造も難しいので、一般的には、シングルモルトウイスキーは高級品です。

 ちなみに、ピュアモルト(ヴァテッドモルト)という言い方が広がったこともあります。これは、大麦(モルト)だけを利用していますが、複数の蒸留所で作ったウイスキーをブレンドしたものという意味です。グレーンを混ぜていないので、差別化しようとしたのです。しかし、国際的には使われておらず、正確にはブレンデッドモルトウイスキーと呼びます。

ニッカの「竹鶴」は余市蒸留所や宮城峡蒸留所などのモルトのみを利用したブレンデッドモルトウイスキー(ニッカ公式サイトより)

 次に、産地による分類があります。日本で造られたなら、ジャパニーズウイスキーで、スコットランドで造られたならスコッチウイスキーです。アイルランドならアイリッシュウイスキー、カナダならカナディアンウイスキーです。ここにアメリカを加えた5か国で造られるウイスキーが、世界5大ウイスキーと呼ばれています。

 アメリカのウイスキーはアメリカンウイスキーで正解です。ただし、一般的な認識としてはバーボンウイスキーのことを意味することがほとんどです。バーボンウイスキーは、アメリカンウイスキーの一種で、原料の51%以上にトウモロコシを利用しています。

バーボンで世界一売れているのが「ジムビーム」です。2014年にサントリーが1兆6500億円で買収しています

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世界一のウイスキー消費国はどこ?

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