サッカーW杯、対戦国のお酒事情「ポーランドは世界最強の酒の国」
― 30代が知らないと恥ずかしい! 今さら聞けないお酒のキホン第5回 ―
2018FIFAワールドカップ ロシア大会が6月14日からスタートしました。日本はグループHで初戦は6月19日。代表決定のプロセスには紆余曲折ありましたが、それでも盛り上がりますし、飲食店でも試合を放映するところがあるでしょう。19日のコロンビア戦は日本時間21時、25日のセネガル戦は0時、28日のポーランド戦は23時と、ちょうどお酒を飲んでいる頃合いです。
さて、ここから数週間は、サッカーについて特に興味はない、詳しくないという人も、強制的にW杯の会話に巻き込まれることがあるかもしれません。そんな時に酒飲みであれば、酒トークで切り返してみましょう。洋酒が大好きでも、意外と海外のお酒を知らない人は多いものです。
まずは、19日に対戦するコロンビア共和国。国土は日本の3倍でも人口は約5000万人。首都はボゴタで、スペイン語を使います。場所は南アメリカ北西部で、北西にパナマ、南東にブラジルがあります。とにかくビールをたくさん飲む国で「Club Colombia」といったブランドが定番。ビールが消費量のだいたい7割近くを占めています。残り3割が蒸留酒で、ワインは世界的に見てもほとんど飲まない国の1つです。
定番の蒸留酒と言えば「アグアルディエンテ」。サトウキビを原料とした蒸留酒のカテゴリー名で、コロンビア各地で生産されています。地元の「アグアルディエンテ」を愛し、がぶがぶと飲む様は日本で言う焼酎に近いかもしれません。度数は30%近く、何も添加していないタイプから、アニスなどで味付けしたタイプまで種類があるようです。
日本でも「アグアルディエンテ」を飲んだり買えたりするところはごくわずかあるようですが、都心のBARで置いていることはないでしょう。原価BARでも今回、コロンビアのお酒を取り寄せようとしましたが無理でした。近い飲み物でいうと、ラムやテキーラといったお酒があります。日本のお酒だと、タイプ的に焼酎が近いですね。
24日に対戦するセネガル共和国の国土は日本の約半分で、人口は1500万人強。首都はダカールで、西アフリカのサハラ砂漠西南端にあります。以前はパリダカ(パリ-ダカール・ラリー)のゴールだったので、知っている人も多いのではないでしょうか。フランスと関係が強く公用語はフランス語です。
セネガルはイスラム教が95%を占めます。そのため、ほとんどお酒を飲みません。それでもイスラム教国では、お酒の製造や販売が禁止されていることもありますが、セネガルはOKのようです。ビールが飲まれており、「フラッグ」や「ガゼル」といったブランドが有名です。
酒飲みなら選手がわからなくても知っておきたい、サッカーW杯出場国のお酒
コロンビアの酒と言えば蒸留酒の「アグアルディエンテ」
ほとんどは飲まないがお酒の製造・販売はOKのセネガル
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お酒を毎晩飲むため、20年前にIT・ビジネスライターとしてデビュー。酒好きが高じて、2011年に原価BARをオープン。2021年3月には、原価BAR三田本店をオープンした。新型コロナウイルス影響を補填すべく、原価BARオンライン「リカーライブラリー」をスタート。YouTubeチャンネルも開設し生き残りに挑んでいる
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