『スプラトゥーン2』の勢いは衰えず
実は今年の上半期は、2017年に発売されたNintendo Switchソフト『スプラトゥーン2』『マリオカート8』『スーパーマリオ オデッセイ』などがいまだに売れ続け、セールスランキングの上位に食い込んでいます。特に『スプラトゥーン2』は今年だけで国内50万本以上を上乗せし、強さを見せています。
これは今年の初頭あたりからNintendo Switch本体の品薄が解消され始めたことが要因。この上半期、『モンハン』以外の新作ソフトがやや苦戦したのは、Nintendo Switch本体+ソフトにお金が回ってしまったから、という見方もできます。
メーカーの公式発表がない場合が多く、またDL販売が伸びてきていることもあって正確な数字は把握できませんが、ここからは20~30万本前後の国内売上本数が推測される上半期発売タイトルのまとめです。発売日順に振り返っていきましょう。
1月11日発売 PS4『ディシディア ファイナルファンタジー NT』(スクウェア・エニックス)
『FF』歴代の戦士たちがぶつかり合うアーケードでも人気のパーティ対戦型アクションのPS4版。スクウェア・エニックスの決算説明会では「初期販売については当初の期待に届いていない」とのコメントもありましたが、『FF』の対戦アクション枠として定着していきそうです。
1月18日発売 Nintendo Switch『マリオ+ラビッツ キングダムバトル』(任天堂)
「ラビッツ」はフランスのユービーアイソフトのウサギキャラ。マリオとラビッツが組んでキノコ王国を救う新感覚な「バトル+探索」の戦略シミュレーションゲームです。どちらかというと海外向けタイトルですが、日本でも好評でした。
2月8日発売 PS4、PC『真・三國無双8』(コーエーテクモゲームス)
シリーズ初のオープンワールド化を果たした最新作。広大な中国大陸を自由に動き回り、任務・依頼を受けていきます。定番シリーズの新たな一歩ということもあり、オープンワールドへの賛否が分かれました。
3月8日発売 PS4『北斗が如く』(セガ)
『北斗が如く』©SEGA ©武論尊・原哲夫/NSP 1983 版権許諾証GA-217
龍が如くスタジオと『北斗の拳』がコラボしたアクションアドベンチャー。砂漠のただ中にある奇跡の歓楽街を舞台に、原作にはなかった新たなケンシロウの活躍が体験できます。旧文明の遺物として懐かしのセガゲーム『アウトラン』なども収録されています。
4月26日発売 PS4、PS Vita『実況パワフルプロ野球2018』(KONAMI)
ワールドカップイヤーながらPS4版、PS Vita版ともに健闘し、『パワプロ』の強さを見せました。PS4版はPS VRにも対応。観客席からの視点は各球場とも臨場感抜群です。
6月22日発売 Nintendo Switch『マリオテニス エース』
ニンテンドー64から始まった『マリオテニス』シリーズ最新作。今回は「エナジー」をためて発動させる特別な技が導入されたほか、ストーリーモードも搭載。まだ発売直後ですが手堅く売れそうです。
2018年上半期のコンシューマソフトを振り返ってきました。遊びたいと思っていたけど忘れていた……なんてソフトがあったら夏のボーナスで購入してみては?
ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲーム紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。雑誌連載をまとめた著作『
はじめてのファミコン~なつかしゲーム子ども実験室~』(マイクロマガジン社)はゲーム実況の先駆けという声も