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世界で大流行の『フォートナイト』Nintendo Switch版が配信開始。ライト層まで広がるか?

ゲームコラムニスト・卯月鮎の絶対夢中★ゲーム&アプリ週報

ゲームコラムニスト・卯月鮎

卯月鮎

『フォートナイト バトルロイヤル』 PC、PS4、iOS、Nintendo Switch/エピックゲームズ/基本プレイ無料  世界的に大流行しているエピックゲームズの『フォートナイト バトルロイヤル』が、6月13日にNintendo Switchでも配信が始まり、24時間であっという間に200万DLを突破したという米任天堂のツイートがありました。もともと『フォートナイト』はPC向けに開発されたクラフト(建築)要素のあるサードパーソンシューティング。2017年9月に「バトルロイヤルモード」が実装されて人気に火が点きました。

『フォートナイト』

 現在どのくらいブームかというと、先日、公式サイトで「合計プレイヤー数が1億2500万人を突破した」と発表され、月間の売上はおよそ3億ドルだそうです。PCでもiOS版でも、今回のNintendo Switch版でも「バトルロイヤルモード」に関しては基本無料。プレイに直接関係のないコスチュームなどの見た目課金が中心にもかかわらず、凄まじい数字となっています。  この『フォートナイト』と先陣を切った『PUBG(PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS)』の2タイトル(日本ではスマホでいち早く展開された『荒野行動』も人気です)が引っ張っているジャンルが「バトルロイヤルゲーム」。簡単に説明すると、約100人がオンラインで同じフィールドに降り立ち、最後の1人になるまで生き残りを賭けて戦うという内容です。チームに分かれて戦ったり、協力して敵を倒したりするアクションシューティング(TPS、FPS)とは異なり、自分以外のすべてが敵。いつどこから狙われるかもわからない緊張感と、100人のなかからたったひとりの勝者になれる優越感がプレイヤーを夢中にさせています。  また、ゲーム実況動画との相性の良さもバトルロイヤルゲームが世界的ブームになっている理由のひとつ。自分が狙う側であり、狙われる側でもあるというふたつの側面が動画に緩急をもたらし、そして最後の少人数での息を呑む決戦が視聴者を飽きさせません。
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バトルロイヤルゲームは日本のライト層に受け入れられるか?
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ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲーム紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。雑誌連載をまとめた著作『はじめてのファミコン~なつかしゲーム子ども実験室~』(マイクロマガジン社)はゲーム実況の先駆けという声も

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