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高畑充希の「紅」熱唱CMで話題のX JAPANが犯した“前科”

X JAPANのニューアルバムは20年以上出ていない

 X JAPANといえば、なかなかアルバムを出さないことで有名だ。前作のオリジナル・アルバム『DAHLIA』(1996年)発売から、すでに20年以上経っている。これまで何度も「出します」とアナウンスがありつつも結局は出ず、一部では“出す出す詐欺”と称されている。  まずは彼らのアルバム・リリースの歴史をおさらいしよう。1991年7月リリースのメジャー2ndアルバム『Jealousy』は、所属レーベルであるソニーの上場に際して、『Jealousy』の売上が求められたことから、発売延期されずに済んだが、収録予定の楽曲が大幅にカットされての(2枚組の予定が1枚物となった)リリースとなった。  1993年8月リリースの『ART OF LIFE』は、その『Jealousy』に収録される予定だった楽曲だ。楽曲の存在が語られ始めた1990年から、3年も待たされることになったのだった。  1996年11月リリースのスタジオ・アルバム『DAHLIA』は、『Jealousy』以降、5年ぶり(!)のスタジオ・アルバムだった。にもかかわらず、収録曲のうち6曲が既発曲だった……。

X JAPANが1996年11月にリリースしたスタジオ・アルバム『DAHLIA』

 1997年末に解散したX JAPANは、2007年に再結成するが、現在までにニュー・アルバムを出していない。再結成から10年、『DAHLIA』から数えると20年以上になる……。  しかし、Xファンが待たされるのは、運命なのだ。何しろ彼らは、インディーズ時代、しかも1stアルバムをリリースする前から、雑誌という記録に残る媒体で、“出す出す詐欺”をやっていたのだから。
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“出す出す詐欺”の決定的証拠!
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(やまの・しゃりん)漫画家・ジャパメタ評論家。1971年生まれ。『マンガ嫌韓流』(晋遊舎)シリーズが累計100万部突破。ヘビメタマニアとしても有名。最新刊は『ジャパメタの逆襲』(扶桑社新書)

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ジャパメタの逆襲

LOUDNESS、X JAPAN、BABYMETAL、アニメソング……今や世界が熱狂するジャパニーズメタル! !  長らくジャパニーズメタルは、洋楽よりも「劣る」ものと見られていた。 国内では無視され、メタル・カーストでも最下層に押し込められてきた。メディアでは語られてこなかった暗黒の時代から現在の世界的ブームまでを論じる、初のジャパメタ文化論。★ジャパメタのレジェンド=影山ヒロノブ氏(アニソンシンガー)の特別インタビューを掲載!

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