酒好きの女性と2人でBARに行ったときに役立つ「大人の男のオーダー作法」
― 30代が知らないと恥ずかしい! 今さら聞けないお酒のキホン第9回 ―
お酒がそこそこ飲める女性とBARに行ったときに、男性がオーダーのアドバイスをする際、どんなものをチョイスすべきでしょうか。BAR初心者のために、キホンのキを紹介します。
前回は、お酒があまり強くない女性に向けたラインナップを紹介しました。そこで今回は、そこそこ飲める、お酒好きの女性に勧められる美味しいカクテルをチェックしてみましょう。
BARで飲むカクテルと聞いてイメージするのは、逆三角形に足の付いたグラスに綺麗な色の液体が入っているお酒ではないでしょうか。これはショートカクテルというもので、容量は90ccや120ccとやや少なめになっています。
ショートカクテルはそれこそ数千種存在し、アルコール度数や味も千差万別です。一般的な傾向としては、蒸留酒をベースにリキュールやジュース、シロップを混ぜ、シェイクしたりステアしてグラスに注ぎます。蒸留酒をベースにする場合、カクテルの度数は20~30度と高くなります。
なかには「マティーニ」のように、ほとんど蒸留酒というカクテルもあります。しかも量が少ないので、アルコールを強く感じる飲み物ということは覚えておきましょう。
もちろん、すべてジュースを使ったノンアルコールカクテルの「シンデレラ」や、サザンカンフォートというリキュールにクランベリージュースとレモンジュースをシェイクしたアルコール度数の低い「スカーレットオハラ」など、弱いショートカクテルもあります。
さて、いきなり答えを言ってしまいますが、一番確実なのはバーテンダーに聞くことです。BARに揃っている材料をすべて把握しているうえ、自分の得意ジャンルも当然わかっています。膨大な経験から、女性の姿や雰囲気を見るだけでオススメのカクテルがピンとひらめきます。しかし、それでもあえて「自分で頼みたい!」という人のために、外しにくいラインナップの一例を紹介しましょう。
まず、定番のカクテルを押さえておくとカッコいいのでオススメです。スピリッツのウォッカベースなら「バラライカ」、ラムベースなら「ダイキリ」や「XYZ」、テキーラベースなら「マルガリータ」、ジンベースなら「ホワイト・レディ」。ブランデーだと「サイドカー」「オリンピック」、ウイスキーベースなら「ニューヨーク」などがあります。度数が高くなりますが、ウイスキーベースの「マンハッタン」はカクテルの女王と呼ばれ、最高に美味しいカクテルの一つです。ただし、男性でもアルコール度数を持て余すことがあるので注意が必要です。
ウォッカベースの「コスモポリタン」はドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』に登場し、ネームバリューがあります。ただ、ネームバリューがあるからといって「セックスオンザビーチ」や「ビトウィーン・ザ・シーツ」「オーガズム」をはじめエロ系の名前が付いたカクテルは時と場所を選ぶ必要があります。
こうしたクラシックカクテルはどれも美味しいのですが、空気を読んで注文したいところです。ましてや、その単語を自分が言いたいだけ、もしくは女性に言わせたいだけで注文するのは最低ですので注意してください。また、英語で下ネタを表すカクテルを大声で注文するというのも避けたいところ。例えば、日本では「メロン」は高級フルーツですが、英語では巨乳という意味のスラングとしても使われ、その名前が付いたカクテルもあるのです。
バーテンダーに聞くのが確実だけど…
まずは定番から。でもエロ系ネームのカクテルには注意する
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お酒を毎晩飲むため、20年前にIT・ビジネスライターとしてデビュー。酒好きが高じて、2011年に原価BARをオープン。2021年3月には、原価BAR三田本店をオープンした。新型コロナウイルス影響を補填すべく、原価BARオンライン「リカーライブラリー」をスタート。YouTubeチャンネルも開設し生き残りに挑んでいる
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